著者:大原 浩
ページ数:100

¥880¥0

★本書は、ウォーレン・バフェットが、バークシャー・ハサウェイの株主に対して執筆している「バフェットからの手紙」の内容を深く理解するための本です。
 2013年の「バフェットからの手紙」のすべての内容と、それに関連する過去の「バフエットからの手紙」の内容を網羅していますが、単なる翻訳や枝葉末梢にこだわった解説書ではありません。バフェット流の深い部分を学ぶための本であることにご注意ください。

【はじめに】

ウォーレン・バフェットに関する書籍は、日本でも相当数出版されていますし、米国を始めとする海外での出版点数は数えきれないほどのボリュームになります。
しかし、バフェット自身が毎年多大なエネルギーを費やして執筆している「バフェットからの手紙」(Warren Buffett‘s Letters to Berkshire Shareholders)に勝る教材は無いでしょう。元々バークシャー・ハサウェイの株主向けにいわゆる「株主通信」として発行されていたこの報告書は、「バフェット自身が執筆したほぼ唯一の文献」(新聞などへの寄稿は除きます)として、バフェット研究のバイブルとなっています。
現在は、株主だけでは無く、一般の投資家も
バークシャー・ハサウェイホームページ
http://www.berkshirehathaway.com/
 の、
Warren Buffett‘s Letters to Berkshire Shareholders(バフェットからの手紙)
http://www.berkshirehathaway.com/letters/letters.html
で、1977年以降35年以上にわたる「バフェットからの手紙」の原文を読むことができますので、是非一度ご覧ください。(例えば2012年と表記されているのは、2012年1月から12月までの1年間の決算内容に関するバフェットのコメントです)。
 当然すべて英文ですが、無用な修飾語などが見受けられない簡潔かつ分かりやすい文章です。
しかし、そうはいっても日本人である読者にとって、長文の英文読解は骨の折れる作業でしょう。しかも、「バフェットからの手紙」の内容は、単なる決算報告では無く、バフェットの投資哲学から始まって、保険会社としてのバークシャーハサウェイ、米国の会計システム、米国や世界の経済、さらには人生哲学に至るまで幅広い内容を含みます。そのため真の意味を理解するのはそれほど簡単なことではありません。
 そこで「バフェットからの手紙」の内容を読者ができる限り簡単に理解できるような本の出版を企画しました。本書では2013年(バフエットが執筆したのが2013年。2012年の決算)をベースに「バフェット流の本質」を解説しますが、過去の「バフェットからの手紙」や、著者が30年前にバフェトの存在を知ってから続けている研究の成果も反映されています。単なる翻訳や枝葉末梢の解説では無く、「バフェット流」のエッセンスを、できる限りわかりやすく簡単に読者に伝えることに重点を置きました。

なお、バフェットの投資やビジネスに関する基本的な考え方は、拙著

★日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
★企業情報を読み解け![バフェット流日本株必勝法]=永久保有銘柄を見抜く18のポイ
ント(日本実業出版社)
★『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
などで詳しく解説しています。
また、「バフェットが日本企業をどのような観点で分析するであろうか」という点については、
★GINZAX30社【バフエット流で読み解く特選・優良企業】(昇龍社)アマゾン・キンドル版
 をご参照ください。

本書が読者の皆様の「バフェット流」の理解のお役にたてば幸いです。

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