著者:永山, 昌克
ページ数:144

¥1,738¥0

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私自身が心がけているのは、事前の情報収集とイメージトレーニングです。たとえば遠方に撮影に出掛ける際は、撮影地の情報をできるだけ集め、季節や時間帯に応じてどんな眺めがあり、どんな被写体があるのかを前もって確認するようにしています。今ならウェブ検索によって、文字だけでなくヴィジュアルの情報も簡単に集められます。加えて、現地で出会った人とのコミュニケーションから得られる情報も貴重です。こうした情報をもとにして、自分が撮影するカットを事前にイメージしておきます。いわば、頭の中で絵コンテを描く作業です。

もちろん、すべてが絵コンテ通りには運びません。ナマの風景を目の当たりにすると、事前に想定したイメージが吹き飛び、さらに別のインスピレーションが沸いたり、逆にしぼんだりすることがあります。突然天候が崩れるとか、思った以上に人の数が多いといった、予想外の出来事もしばしば起こります。それでも悲観することはありません。すべてを計算してコントロールできないことは、そもそも写真の面白さです。大切なのは、予想外の状況を楽しみながら、直感に従って臨機応変に対応する「現場力」です。

そんな写真撮影に対する直感や現場力は、ふだんからたくさんの写真を意識的に見ることで養われる、と私は考えています。スポーツ選手が身体を鍛えるように、趣味として写真撮影を楽しむ人は視覚を鍛えたいものです。本書はそのための練習帳になっています。これまでに私が撮影した写真を掲載し、それを構図法に沿って解説しています。といっても、撮る際にいちいち構図のパターンに当てはめたわけではありません。ほとんどの写真は現場で直感的に決めた構図です。それをあとから分析して、言葉として書き起こしています。

本書の写真を見て、文章を読むことで、読者の方が写真撮影の現場力を高めるための、ヒントやきっかけを見つけていただければ幸いです。

(本書「はじめに」より)

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