著者:吉松 崇
ページ数:133

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先進国を中心に長期停滞論が叫ばれ、拡大する貧富の差がその限界論を裏付けようとしている。「資本主義」というシステムは限界に達したのか。どこに問題があるのか。徹底検証した。本書は週刊エコノミスト8月12・19日合併号の特集「資本主義をとことん考えよう」をまとめた。
 
主な内容
Part1 何が問題か
・ピケティ理論で知る資本主義の本質
・長期停滞論 先国が直面する避けがたい限界
・インタビュー バリー・アイケングリーン教授
・対談 寺島実郎vs水野和夫
・日本の現実 速いスピードで若年層格差が刻化
・120年実証研究 日本も戦前は「格差社会」 高度成長期に「格差なき成長」
・法人税減税は有効か 不公平感をなくす所得再分配政策を
・タックスヘイブンの弊害 専門テクを駆使して税金を払わないグローバル企業
・ピケティ理論と日本経済 資本分配率の上昇は日本には当てはまらない
・日本経済の課題 回復には生産性の向上が不可欠

Part2 歴史に学ぶ
・資本主義の起源 「英国」や「西欧」を超え「世界的」だった
・グローバリゼーション 覇権国の盛衰と金融危機を伴う
・財閥が果たした役割 企業統治と買収で資本市場を活性化
・なぜキリスト教だけか ウェーバーが説き明かした資本主義成立の条件
・経済学は考える 資本主義における「対立」と「不況」
・アジアと欧米で違い 経済成長の経路は同一ではない

Part3 秘話探訪
・サッカーと初期資本主義
・富岡製糸場−近代産業の原点
・サグラダ・ファミリア教会のパトロン

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