著者:王野 芭蕉
ページ数:95
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時々、日本にいる方からマレーシアはどんなところですか? と聞かれます。その質問の意味は生活し易いですか、テレビで言っている通りですか、本当に物価は日本の1/3で云々…と、その中に治安は良いですかと言うのも含まれます。マレーシアに住んでいる人(私含む)は大丈夫ですよ心配ありません、と答えます。一つには私が困難を抱えているように見て欲しくないし、また私の事を過剰に心配してほしくないと言う心理が働くからですし、人によっては誰かが後を追ってマレーシアに住んでくれる事にメリットがあるからです。ですからあなたが実際にマレーシアにいる方にどうですか、と聞いて求める答えが返って来るとは限りません。
強盗に遭った後の私でさへ、マレーシアはそれほど危険じゃありません、と言ってしまうかもしれません。但し、紛争のある国よりは、少なくともマレーシアの周辺の幾つかの国よりはね。つまりちゃんと話は通じないかもしれません。ですのでこの本ではマレーシアに住んで実際に体験してしまった強盗事件について全てを書くことにしました。写真や地図なども入れて詳しく書いています。みなさんがマレーシアに来られる時の参考になればと願います。
この本のなかみ
「事件以前のこと」
私はマレーシアの中でも便利で環境の良い住宅地に住んでいたのですが、その後何故か事件に遭ったあの家に住む事になりました。それにはいろいろ経緯があるのです。会社が無くなって再就職したらその会社の工場が引越す事になり、私もそれに付いて引越した先がその街のその家でした。
経緯
(1) 6月10日。事件前日
この日、保険の証書が届きました。偶然なのですが。
(2) 6月11日 事件当日
この朝、事件は起きました。いつもと同じ朝を向かえたつもりだったのですが。
(3) 6月12日
傷も癒えないこの日から、生活の建て直しに奔走します。
(4) 6月13日から15日
いろいろやらなければならない事がたくさんありました。
(5) 面通し
刑事物のテレビドラマで見るあれです。実際にやってみるとちょっと怖いものです。
(6) 保険の請求とキャッシュ・レス治療
保険は便利ですが、完全に補償されるわけじゃないと初めて知りました。
(7) 引越
結局、会社が引っ越しなさいと言うわけで、家探しに戻りました。安全な家はなかなか無いものです。
教訓
事件を通じて今まで見えなかった事、知らなかった事がわかってきました。
こう言う事があってマレーシアはやっぱり外国だったのだと再認識します。
(1) 警察は来ない
警察はすぐそこにあるのに来ないのです。なぜ?
(2) 他人は助けてくれない
それにはちゃんと理由があるのです。
(3) それでも近所付き合いは大切
近所付き合いは面倒ですか?
(4) 犯行の目的は単純である
盗るものと盗らないものの差ってあるようです。
(5) パスポートは別に置くべき
これはマレーシアならではの事情が…
(6) 安い携帯電話は盗まれ難い
最近スマホが流行っていますが安携帯のメリットも..
(7) 新聞には載らない
連続強盗傷害事件って日本では大事件ですが、マレーシアでは?
(8) 被害者は多くを語らない
情報集めがたいへんな理由もあるみたいです。
(9) 被害者は反撃しない
泣き寝入りのメリットもあるのでしょうか?
(10) 当時を後では思い出せない
犯罪は人間の脳をどうにかしてしまう?
(11) ここなら安全と言う家は無い
高い家とかコンドなら大丈夫、セキュリティあるから…って思ってます?
(12) 他人を疑いの目で見るクセがつく
日本ではそんな事あまり気にならないのですが…
(13) マレーシアは犯罪が思ったより多いらしい
よく見てみれば、表沙汰にならない犯罪、けっこう多いかも…
(14) 家を出る時は周囲を良く見よ
…って皆さんに言われます。わかりませんよね、必要性。
(15) 保険は万能ではない
保険があれば大丈夫と思いきや….
(16) わからない事
いろいろな疑問、湧いてきます。
(17) 緊急時の治療はいつでも受けられる
大きな病院行かなくちゃと思うかも知れませんが、意外にそうでもなくて。
(18) この程度の事で人生はひっくり返らない
人生はまだ続くって事が実感できます。
第二版 表紙を変更
第三版 写真を大幅に追加しました
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