著者:津雲むつみ
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「座敷牢の女」
田舎の旧家である父の実家を訪れていた郁太郎は、「近づいてはいけない」といわれていた離れの座敷牢で赤ん坊を抱き、子守唄を歌う不思議な女に出会った。
その夜、郁太郎は高熱にうなされる。郁太郎が座敷牢を訪れたことを知った父は、なぜか表情を凍りつかせ!?
「秋の月の影」
由緒正しき佐野家の長男・慎之介が戦地から戻った。美青年といわれたかつての面影はなく、全身が焼けただれていた。
その姿に妻子さえも怯えて近づかなかったが、唯一、慎之介を慕っていた女中の千代だけが献身的に彼を介護するのだった。
「道化師」
オペラの世界で不動の地位を築いたテノール歌手・アルベルトが公演の途中で突然歌えなくなってしまった。
若い歌手が代役を務め舞台は成功したが、アルベルトは老いていく自分の喉に限界を感じていた。
さらに、妻の心も離れていき、アルベルトは次第に狂気に蝕まれていく。

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