著者:藤井伯民
ページ数:94

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 関が原の戦いの直前、石田三成らにより人質にとられることを拒否して壮絶な最期を遂げたことで知られる細川忠興の妻ガラシャ夫人。明智光秀の娘でもあった彼女の事蹟は、当時のヨーロッパにも知られ、オペラや音楽劇の題材ともなりました。そのような彼女の態度、行動を「キリスト教徒であれば、どのようなものであったか」という立場から描いた戦前期の戯曲と、キリスト教の立場からヨーロッパに伝わる記録などに基づいて調査した夫人の伝記を併載しました。編集にあたっては、現代人にとってわかりにくい表現を改め、古文の引用などは現代語に翻訳しました。
 また、ガラシャ夫人の最期について当時の侍女が語った記録であり、芥川龍之介が『糸女覚書』の題材とした『霜女覚書』の原文と現代語訳も収録。細川ガラシャ夫人の実像に迫ります。

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