著者:「将棋世界」編集部
ページ数:84

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『聖の青春』の映画化(11月19日全国ロードショー)をきっかけに、私にとっては18年ぶりに村山聖九段と再会したような心情の日々です。映画の主人公になって本人はどう思っているかなあ。29歳で逝った村山君のことを考えるときは、常に答えのない問いに向き合っている気がします。最善手を求める作業が、将棋も人生も似ているからでしょうか。村山君の将棋に関しては、師匠としては奨励会時代から一度も心配したことがなく、「勝つのが仕事です」と、少々生意気ながらその言葉を実践していました。ただ、棋士になってからは“勝っても負けてもいいから倒れないように”という気持ちが私の本音だったように記憶しています。命がけで指してほしくないので「たまには手抜きして負けたらいいのに」と言うと、睨まれて「僕はどの将棋も全力で戦います」と逆に説教(?)されました。魂を込める。その言葉の響きが彼の将棋のように思います。難しい形勢の終盤戦で耐え抜いて勝ちに導く、村山聖の渾身の一手を体感してください。(はしがきより)

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