著者:柿木 健
ページ数:65

¥350¥0

ITが一般化して社会に浸透し、日々使用しているにも関わらず、企業のITの導入や活用の話となると、とにかくわかりづらい。

少しでも具体的な話になると、ERP、クラウド、人工知能(AI)、IoT、ミドルウェア、OS、フレームワーク等々、よくわからない横文字のオンパレードで、一体何のためのIT導入・活用なのか、企業のビジネス展開とどのような関係があり、ビジネスとITがどのように影響し合うのか、一般のビジネスパーソンには断片的にしかわからない。

したがって、自分たちで企業のITシステムの企画や導入を行おうとしても、何をどのように検討して決めていったらよいのか判断できず、外部のITコンサルタントやITベンダーに頼りきりになり、結局自分たちの使いにくいような、ビジネス目的・目標を達成できないようなITシステムになってしまう。

このような事象が起こっているのは、ITの分野で仕事をする人たちが、自分たちの使用している専門用語の意味やビジネスとの関係をよく理解しておらず、一般のビジネスパーソンにビジネスの言葉で噛み砕いて説明していないからである。

また、一般のビジネスパーソンも、よくわからないから「餅は餅屋」と思ってしまい、ITコンサルタントやITベンダーに仕事を丸投げし、自分たちで学習しながらITの力をビジネスに活用しようとしないからである。

本書籍シリーズでは、以下のような人を対象としてITの戦略・企画・導入・活用の基本的な考え方や進め方、よく起きる問題と対処方法を示し、実際のビジネスの目的や成果を達成するためにはどのようにすればよいのかについて解説する。

1) 社内のIT企画・導入に関わることになったビジネスプロフェッショナル(ITシステムのオーナーやユーザ)
2) ITシステムの全体像を学び直したいITコンサルタント・SE・プログラマ
3) 社内IT部門に配属された新人や関連分野を専攻する学生

本書籍シリーズでは、今までにあるような、技術的視点からのみITシステムを捉えるのではなく、様々な「ビジネスの視点」からITシステムを捉えていく。

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