【無料で読める】フリーライターの健康保険サバイバル: 小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」対談シリーズ

本電子書籍は、メールマガジン「小寺・西田の『金曜ランチブッフェ』の人気連載コーナーである「対談」のうち、特に人気が高かったものを、シリーズ毎にまとめてお届けするシリーズ。

本書は、2016年6月17日発行のVol.086から2016年7月8日発行のVol.089まで4回に分けて掲載された、一般社団法人 日本デジタルライターズ協会の代表理事を務める新野淳一さんを迎えての対談である。基本的な内容については、1本にまとめるための編集に必要な部分を除き、メルマガ掲載時のものに基づいている。

一般社団法人 日本デジタルライターズ協会は、おそらくほとんどの人は聞いたことがない団体だと思うが、今年(2016年)2月に法人登記した、新しい団体である。ネット系ライターの互助的な組織として誕生したが、その背景にはフリーランスが抱える健康保険負担の重さがある。フリータイターは一般の自営業と同じで、健康保険は国民健康保険に加入せざるを得ない。だがこの保険料の負担が非常に大きい。

だが特殊な職能を持つ人たちを集めて集団化すれば、「健保組合」という別の保険組織に加入できるのだ。これは収入の額に限らず、一定の保険料を支払えばよい。つまり扶養家族が少なく、収入がある程度あるフリーライターには実にありがたい仕組みなのである。デジタルライターズ協会の裏目的は、フリーのライターが健保組合に加入することにある。