【無料で読める】障がい児保育はじめの一歩: 障害のある幼児の保育と教育

内閣府から2014年6月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」（いわゆる「障害者差別解消法」）が制定され、2016年4月1日から施行されました。この法に関連して様々な分野で特別な支援を必要とする子どもへの対応などが盛んに取りざたされるようになりました。特に、近年では発達障害に関する診断が2013年にDSM-5が刊行されその診断が再編されることで現場では新しく示された発達障害に関する診断名に戸惑いを見せているようです。
通常の小中高等学校以上に保育所や幼稚園では特別な支援を必要とする子どもはどこの保育所や幼稚園の現場にも在園しています。この子どもたちの保育を考えるときに必要な支援とは何かを考え、支援の際に知っておくべき知識として本書を利用して頂ければ幸いです。また、国家資格である保育士について、指定保育士養成施設の指定及び運営の基準の中で保育士資格の教授内容で「障がい児保育」が必修科目となっています。本書は著者が保育士養成校で「障がい児保育」の授業の中で使っているパワーポイントを電子教科書化したものです。保育士資格を目指す人たちに向けた教科書として使っていただきたいと思います。あるいはもう既に現場で日々実践している保育士や幼稚園教諭（保育教諭を含め）に先生方にも保育の振り返りと実践の確認として本書を利用して頂きたいと考えています。