著者:増川 宏一
ページ数:195

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城もなく武士はわずか数十人。人口一万人余りの伊予小松藩には、江戸時代で唯一、150年以上も書き継がれた日記がある。互いに顔の見える小藩だからこそ、代々の幹部たちは私利を計らず誠実に藩政に取り組んできた。不作の兆しを把握し、大飢饉には一人の餓死者も出さなかった。領民の命を守ることが優先された、類をみない善政が日記から読み取れる。天災、幕府の圧政を乗り越えたもう一つの江戸時代がわかる貴重な記録。
※本書は二〇〇一年七月、集英社から刊行された『伊予小松藩会所日記』を改題し、加筆・修正して文庫化したものが底本です。

【目次】
第一部 武士の暮らし 

 小松藩のなりたち 
 小松藩の概略 
 会所日記 
 小松藩の財政状況 
 古証文 
 座頭への対応(一) 
 座頭への対応(二) 
 武士の減俸 
 藩士の食卓 
 藩札の発行 
 殿様在国 
 公儀測量役人 
 参勤交代 

第二部 領民の暮らし 

 駆け落ち 
 不倫と情死 
 不思議の記述 
 女性と子供 
 領 民 
 娯 楽 
 目明し 
 盗品と暮らし 
 他領との交渉 
 善 政 
 泥 酔 
 海 防 
 越後従軍

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