著者:D・ダシプルブ
ページ数:103
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1990年にモンゴル国が果たした民主化は、ソ連共産主義の強い影響を受けたそれまで70年間の社会主義独裁政治が強いた、多数のチベット仏教僧侶や知識人らの虐殺・幽閉を含む恐怖と抑圧の代価を払ってのものであった。ソ連(ロシア)と中国に挟まれた地政学的立場から民族の独立的立場を確保することを志向するモンゴルだが、進みゆく今日の民主化過程でもその社会主義時代に犠牲となった尊い代価を忘れてはならない。著者はモンゴルのD(ダンザンホルロ)・ダシプルブ哲学博士。国際研究大学(モンゴル国ウランバートル市、印刷初版から改訳)創設者兼学長、哲学社会学政治学研究所所長。モンゴル・ウランバートルとロシア・モスクワで哲学を専攻。1987年東ドイツ・ベルリン特別招待学生、一九九七年ウェスタン・ワシントン大学フェロー。モンゴル社会学、モンゴル哲学史の分野でモンゴル語、英語、ロシア語の著作二十点以上(Kindle版出版2016年10月現在)。一九九六から二〇〇〇年までモンゴル国会議員を歴任。松本康・編集・監訳(印刷初版では監訳のみ)。
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