著者:沢田 泉
ページ数:54
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『心と自然』、小分冊版のⅤは「ヘブライズム(ユダヤ 教とキリスト教)」を扱います。
イエスの愛の思想にみられるように、現代の世界の常識とされている基本的な考えが、このヘブライズムに由来しており、社会を実際に動かす巨大な力となっています。
しかし、ヘブライズムに対する評価は、哲学者や専門学者と、一般に信仰している人々とのあいだに大きな隔たりがあることが問題です。最も重要な資料は、『旧約聖書』と『新約聖書』ですが、この長大な物語には、極めて明白な主張が何度も繰り返し説かれているにもかかわらず、それが一般の信者によって理解されているようには思われません。
神が人間と万物を創造し、人間には、その目的として「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。」と命じ、これで神の天地創造の仕事はすべて完成した、と「創世記」に述べられていますが、これこそまさにヘブライズムを貫いている基本思想であり、最も重要な核心です。この根本思想から、ヘブライズムの歴史に現れる光と陰、栄光と悲惨が共に発していると考えられます。
イエスとパウロは、このユダヤの信仰物語の完結部分で登場しますが、彼らにおいて地上の王国を築きその王者となるというユダヤ教本来の信仰の目的は断念されます。代わって、パウロにより神にして人なるイエスとの一体化が究極の目標とされ、信仰の「カルト化」が完成します。
資料は、旧約・新約聖書以外は基礎的なものを選び、細かな議論にとらわれず、本質的な問いを深めることに集中します。
☆Word文書からKindle文書に変換したさいのレイアウトの 崩れがみられます。読みにくいですが、ご了承ください。[2021.11.29 更新]
イエスの愛の思想にみられるように、現代の世界の常識とされている基本的な考えが、このヘブライズムに由来しており、社会を実際に動かす巨大な力となっています。
しかし、ヘブライズムに対する評価は、哲学者や専門学者と、一般に信仰している人々とのあいだに大きな隔たりがあることが問題です。最も重要な資料は、『旧約聖書』と『新約聖書』ですが、この長大な物語には、極めて明白な主張が何度も繰り返し説かれているにもかかわらず、それが一般の信者によって理解されているようには思われません。
神が人間と万物を創造し、人間には、その目的として「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。」と命じ、これで神の天地創造の仕事はすべて完成した、と「創世記」に述べられていますが、これこそまさにヘブライズムを貫いている基本思想であり、最も重要な核心です。この根本思想から、ヘブライズムの歴史に現れる光と陰、栄光と悲惨が共に発していると考えられます。
イエスとパウロは、このユダヤの信仰物語の完結部分で登場しますが、彼らにおいて地上の王国を築きその王者となるというユダヤ教本来の信仰の目的は断念されます。代わって、パウロにより神にして人なるイエスとの一体化が究極の目標とされ、信仰の「カルト化」が完成します。
資料は、旧約・新約聖書以外は基礎的なものを選び、細かな議論にとらわれず、本質的な問いを深めることに集中します。
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