著者:山口社会保険労務士事務所 山口 正博
ページ数:63

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学生で社労士試験に合格できる人は0.07%だけど、それでもいいの?

合格率0.07%というのは、2011年に実施された社労士試験のデータから出た数字だ。受験した人が53,392人、合格者は3,855人。そのうち学生は38人。その結果、受験者に占める学生合格者の割合は0.07%。

合格率の低さでビビらせたけれども、社労士のことを知っている学生は少ないし、社労士試験を受験する人となるともっと少なくなる。さらに、合格者となると、言うに及ばず。

「マイナーな資格だから合格者も少ないだけでしょ」と正論を言われると、うーん、言い返せないな。だって本当だから。とはいえ、それでも社労士に興味を持つ学生は少ないながらもいるので、そういう人たちのために何か役に立つ情報を残さないといけない。

ただ、マイナーゆえに、学生が社労士試験にチャレンジするとなると情報が少なくて困るわけ。社会人の受験者が多いので、どうしても学生は少数派になりがち。同級生で社労士試験にチャレンジしている人なんてまず見つからないんじゃないかな。だから、どうしても孤独な挑戦になっちゃうんだな。

そこで、大学生が現役でどうやって社労士試験に合格できたのか。その方法と実体験をお伝えします。

この本は、こんな人にオススメです。
・資格を取るためにお金をあまり使いたくない人
・時間を節約して社労士試験に合格したい人
・学生の間に社労士試験に現役合格したい人
・どうやって独学で社労士試験に合格したのか知りたい人
・どんなテキストや問題集を使ったのか知りたい人
・資格学校に何十万円ものお金を払おうとしている人
・学習方法に悩んでいる人
・社労士試験を受けたけど、落ちちゃった人

社労士試験の受験対策のために資格学校に行けば、1年で30万円以上は吹っ飛びます。あなたがお金持ちの学生ならばポーンと出せるでしょうが、学生でそれだけのお金を出せる人はなかなかいないよね。

「えっ? 分割払い?」そこまでしてお金を無駄遣いしたいの? お金で資格を買うことはできないんだよ。一番必要なのは、お金じゃなくて、アナタの本気。

私がオススメする学習法ならば、必要な費用は2万円程度。テキストと問題集を本屋で買うので、出て行くお金はこの程度で済む。もちろん、独学でやり抜くガッツは必要だけどね。

「独学で資格を取得するのは難しいんじゃないの?」なんて思うかもしれないが、これは思い込み。そもそも自分で学習できない人が資格なんて取れると思うかい? 資格学校にお金を払って通うのが目的ならば学校に通えばいいけれども、目的は試験に合格すること。お金と時間を捨てるのが目的じゃないはず。

普段は学校に通って、さらに資格学校にも通うなんて、あまりに時間のムダだと思わないか。ダブルスクールなんて表現すれば何だかカッコイイ感じがするけれども、若い頃の時間は貴重なんだから、学校に通うための時間なんて使うべきじゃない。

【目次】
1章 資格を探す典型的な大学生
1−1:会社員、公務員、資格。学生の進路は3本道
1−2:資格ぐらい1つは持っとかないとな
1−3:桜上水駅前の本屋で初対面
1−4:ゼミナールに入るか資格を取るか

2章:無名の資格だとナメてかかり、ボコボコにされる
2−1:傲慢さを発揮して甘く見る
2−2:史上最高にマズい親子丼
2−3:時間を2時間余らせる

3章:資格学校 vs. 独学
3−1:資格学校か独学か
3−2:独学は不安?
3−3:使った教材はコレだ
3−4:問題を解く、基本書で調べる。この繰り返し。
3−5:10kgのカバン
3−6:ノートを作らない
3−7:通達集、判例、六法を使わない

4章:二正面作戦で進撃。そして撃沈
4−1:大学3年から、司法試験との二正面作戦。2つの国家試験に同時トライ
4−2:専用の自習室があったが、貧相
4−3:消化不良になり、選択と集中
4−4:同じ問題集を繰り返す
4−5:毎日の小テスト

5章:試験本番の結果は?
5−1:模試は2回受けた
5−2:本番の試験は大阪で受験
5−3:採点の結果は?
5−4:大学から賞状と商品券を受け取る

終章:中途半端にやると何も残らない

もし、「社労士試験なんて、ちょろいぜ」なんて思っているならば、手を出さないほうがいいと思うよ。1回目の受験で手も足も出なかった私と同じ結果になるから。

マイナーな資格は簡単。メジャーな資格は難しい。こういう単純な基準で判断する人、いるよね。知名度の高さと難易度の違いは別の問題なのに、なぜか混同する。

でも、経験するのと頭で考えるのでは違いがあるから、あえて無謀なチャレンジをするのもアリといえばアリ。けれども、その結果、貴重な人生の一部を棒に振るわけだから、なるべくならばそういうことはして欲しくない。

だから、経験者として、社労士試験に合格するまでの経緯や学習法、使ったテキストや問題集をこの本で教えておきたい。

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