【無料で読める】組織は意識で変えられる: 大切な人材を失わないためのたった2つのステップ

よく一緒に食事に行って仕事やプライベートの話を聞いたり、仕事のモチベーションを高めてもらおうと面談でいろいろなことを話したりしてきた。なのにどうして？　ついこないだがんばりますって言ってくれたばかりなのに。そんな想いが頭を駆け巡った。

こうして共に多くの時間を過ごしてきたはずの部下ほど辞めていってしまう。

働きやすい職場、少しでも楽しくがんばってもらえるように試行錯誤してやってきたのに、退職する部下が後を立たない。
いなくなった人員を埋めるために、すぐ人を探して採用し、仕事も一通り覚えてきたので、いろいろ任せられるようになった頃にまた退職。

この繰り返し……

取締役になってから、長年悩んできた。

どうすれば退職者を減らすことができるのか？
退職者を減らせるような人材教育はないのか？

職場には、様々な経歴・背景・価値観を持った社員が集まる。ライフワークバランスの推進やコロナ禍の影響によって働き方が変化していく中で、どのように人材を雇用し、教育を行っていけばよいのか？

離職が止まらずに悩んでいた時、私が身をもって学んだこと。

それは、社員の成長なくして会社の成長はないということです。社員の成長こそが、会社を大きく成長させてくれるのです。

会社は社員全員から成る、ひとつの生命体です。
社員ひとりひとりが輝き、それぞれの役割を理解し活躍することで、会社という生命体にエネルギーを吹き込んでくれます。

ここに至るまでには長い年月がかかりました。そして、それまでの間に、たくさんの大切な人材を失いました。

それでもあきらめず、「社員の成長のために何ができるか」を真剣に考え向き合ってきた結果、徐々に離職する社員の数が減っていき、採用コストを最大７０％まで削減することができました。

以前は感情的になり険悪な雰囲気になることもあった職場も、社員ひとりひとりが考え自主的に動く、元気で明るい職場に変わりました。

意識を変えれば、組織は変わるのです。

【目次】

１章　社員がどんどん辞めていく
・社員がどんどん辞めていく
・離職からはじまる負の連鎖

２章　なぜ離職を止められないか
・よくある３つの勘違い

３章　離職が止まって生まれる好循環
・具体的な変化

４章　大切な人材を失わないための２つのステップ
・社員の声を聞きリアルな現場を知る
・管理職の教育を徹底して行う