著者:立花高四郎
ページ数:196

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 トーキー映画が始まる直前の大正末・昭和初期に、戦前の検閲官であり、映画評論家でもあった立花高四郎が、サイレント映画の歴史を振り返る『日本映画二十五年史』。同時代のフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなどの映画界の状況を概観する『ヨーロッパ映画界の見取り図』。刑法百七十五条に違反する「わいせつ映画」(わい映画)について、違法な輸入、製作、上映の実態を、取り締まる側にいるからこそ知りえた事実をまじえて語る、『違法わい映画の実態』の三篇を収録。言及された人名、社名、映画名などに関しては、可能な限り特定して詳しい注を付してありますから、映画史の知識がない読者でも読みこなすことができます。さらに、本文と注をあわせて読むことで、日本、ヨーロッパ、アメリカのサイレント映画の歴史について基本的な知識が得られるようにしました。

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