著者:上高地 仁
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本書はIllustrator CS6/CCで印刷用データを作成する方法を解説した書籍の第三部です。第三部ではIllustratorで作成したドキュメントを印刷用として出力するときの問題点を取り上げ、それらをチェックする方法を解説しています。
オフセット印刷したときトラブルを起こしやすいデータは入稿前にチェックしたいものです。一般的なトラブルは印刷会社でも可能ですが、もし印刷した結果、使えないものになってしまうとやり直しとなり、貴重な時間が失われてしまうことになります。
ここではトラブルを招きやすいデータとして
EPSのRGB画像
トリムマーク外オブジェクト
特色
グレースケール印刷でのそれ以外のカラー
ラスタライズ効果の解像度
アウトライン化されてないフォント
ヘアライン
オーバープリント
について、具体的なトラブルを個別に取り上げて、Illustratorでそれらを調べる方法を紹介しています。
IllustratorはCS3以降、印刷用ドキュメント作成においては大きな変更は行われておりません。Illustrator CS6以前のバージョン(CS3〜CS5)やIllustrator CCでもほぼ同じ設定でお使いいただけます。なお、第一部ではIllustratorドキュメントの基本的な作成方法、第二部では入稿用貼り込みファイルの作成方法、第四部では入稿用データの保存方法を取り上げます。
第一章 入稿する前にチェックしたいドキュメントのデータ内容
1-1 入稿前のデータチェックでの押さえどころとは
第二章 ドキュメントのRGBとEPS画像のRGBを調べる方法
2-1 ドキュメントとEPS画像のRGBはCMYKに変換して入稿する
第三章 トリムマークの外にあるオブジェクトを調べる方法
3-1 すべてを選択して[バウンディングボックスを表示]で確認する
第四章 ドキュメント内の特色を調べてCMYKに変換する方法
4-1 スウォッチとドキュメント情報パネルで特色を調べる
4-2 そのままではCMYKに変換できないダブルトーン画像
4-3 テキストの特色網点をCMYK変換するとカラーが変わるときはドウスル
第五章 グレースケール以外のカラーデータを調べる方法
5-1 分版プレビューでグレースケール以外を確認する
5-2 Acrobat 7 Pro以降でカラーチャンネルを調べる
第六章 ドキュメントのラスタライズ効果設定をあとから変更する
6-1 CS4以前ではラスタライズ効果設定を変更すると「ぼかし(ガウス)」が変化
第七章 アウトライン化されていないフォントを調べる方法
7-1 ロックや非表示のテキストを確認してアウトライン化する
第八章 塗り設定だけのヘアラインを調べる方法
8-1 塗り設定のみの線を調べる2つの方法
8-2 Acrobat 7 Pro以降で調べるヘアラインと修正
第九章 オーバープリントされているオブジェクトを調べる方法
9-1 属性パネルで確認するオーバープリントオブジェクト
Illustrator CS6/CCで印刷通販などに印刷用データを作成し入稿されている方には是非手元に置いていただきたい一冊です。なお、技術解説書ですが、固定レイアウトではなく、リフロー形式で作成しています。画面の大きいタブレットだけでなく、画面の小さいスマートフォンでもご覧いただけます。図版の画像はタップし拡大して表示していただくことでディテールをご確認いただけます。
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