【無料で読める】火の鳥

「火の鳥」とは、ロシア昔話に登場する神秘的な鳥です。その燃えるように輝く羽を見た者は、それを手に入れたいという願望から、逃れることができません。――ですが、この存在を、さらにさかのぼって調べていきますと、黒海とカスピ海の間の山岳地帯に住む「オセット族」の神話にたどり着くようです。その神話では、「火の鳥」は「海神の娘たち」と語られます。
　それと同時に、今回は、村上春樹の最新作『騎士団長殺し』にも挑戦してみました。モーツァルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』。高名な日本画家の、山の上の別荘兼仕事場に、ひょんなことから暮らし始める主人公。その屋根裏部屋で見つけた、ふしぎな絵。
　主人公の前に、次々と現れる「イデア」とは何なのか。「メタファー」とは何なのか。自己流であり、確実に「正解」ではないかもしれませんが、「ひとつの答え」にはたどり着けたように思います。ご興味を持たれた方は、ぜひ、ご一読ください。よろしくお願いいたします。