著者:ギター・マガジン編集部
ページ数:304

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ちょっと埋もれがちだけど、超カッコいいギター名盤を掘るあの時間。あれ、本当に楽しいですよね! 正直、ギターを弾く時と同じくらいワクワクします。そんな楽しみを共有し、作品についてガッツリ掘り下げるのがこの特別企画”ROCK DIGGERS”。今回はロック最強時代と名高い1968年~1972年の12作品に絞り、1枚1枚を”見る・読む・聴く・弾く”の全方位から徹底的に深堀りしました。いざ、ロックをディグれ!

いらっしゃ~い!
今日もイイ盤、そろってるよ~!

お、いらっしゃい。初めて見る顔だね。え? ずいぶん品ぞろえがマニアックだって? ウチはさ、いわゆるメジャーな傑作は一切置かないレコ屋なんだよ。ツェッペリンとかクラプトンとかさ、ああいうのはもう殿堂入りでいいでしょう? 君は見たところ、そのへんはもう聴いてきたクチだね! んじゃあ、いいのそろってるよ~。
ちなみに、ウチにあるのはだいたい1970年前後のロックだけ。なぜなら、この時期がいっちばんおもしろいんだ。ロックのあり方がどんどん進化していくんだな。ブルース・ロックは最高潮に盛り上がっていたし、芸術性の高いプログレも出てきた。さらにこの時代は空前のサイケ・ブームでさ、普通のガレージをやっていたような奴らが音で快楽を表現しようとしたんだよ。つまり、ロック全体が大きく羽ばたいていったってわけだ。こいつらも”れっきとした”名盤なのにさ、ディスク・ガイドの小枠に載ってる程度だったりして、どうも不憫だろう? どれも完成までの感動的なドラマがあるのにね。
じゃあせっかく来てくれたし、ウチのイチオシをいくつか紹介するよ。曲の解説はもちろん、ギタリストについてもみっちり教えるぞ。あ、ちなみにウチはね、Apple Musicで試聴できるのがウリだだから。QRコードにスマホをかざしてみておくれ。そんじゃ耳の穴かっぽじって、よ~く聞いとけよ!

■BLUES ROCK
『Cactus』カクタス/1970
『Blues Helping』ラヴ・スカルプチャー/1968
『Thank Christ For the Bomb』グラウンドホッグス/1970
『Live At The Isle Of Wight』テイスト/1972
60年代後半から70年代前半にかけて、ブルース・ロックの分野における革新はすさまじかった。素晴らしいギター・ヒーローたちが数多く登場し、有名無名を問わず数え切れないほど多くの人々が、ロック・ギターとブルースの魂を武器に音楽を表現した時代だったと言えるだろう。今回、数ある作品の中から後世に語り継がれるべき名盤を掘り起こし、紹介していこう。
ブルース・ロック篇のラストは、まだまだ存在するディープ&ドープな発掘名盤の数々を紹介していこう! この時期の音楽には、サイケデリック/ブラック・ミュージック/ハードロックを始め、まざざまなジャンルの中にブルースの魂が息づいている。ぜひこの機会に、まだ見ぬ作品に出会ってほしい。

■PSYCHEDELIC ROCK
『Tomorrow』トゥモロウ/1968
『Nazz』ナッズ/1968
『Bang Bang You‘re Terry Reid』テリー・リード/1968
『Vincebus Eruptum』ブルー・チアー/1968
1968年~1972年は、ちょうどサイケデリック・ムーブメント全盛期から終息にいたる重要な時期。サイケ・バンドの中には正直、取るに足らない腕前のバンドも多数いるが、中にはギター・プレイが素晴らしい隠れ名盤も存在する。奇しくもすべて1968年に生まれた、4枚のアルバムにまつわる物語をお届けしよう。

■PROGRESSIVE ROCK
『FLASH』フラッシュ/1972
『SPACE SHANTY』KHAN/1972
『COLOSSEUM LIVE』コロシアム/1971
『TURN IT OVER』トニー・ウィリアムス・ライフタイム/1970
68年~72年はプログレ/ジャズ・ロック黄金期。プログレではピンク・フロイドやイエス、キング・クリムゾンが台頭し、ジャズ・ロックでは電化を進めたマイルスが覇権を握った……というのは周知のとおり。しかし、この分野で奮闘したのは決して彼らだけではなく、多くのギタリストが先進的な音楽性を追求すべくせめぎ合っていたのだ。ここではそんな実験精神溢れる作品の中から、4枚の名盤を紹介する。

■INTERVIEW◎生形真一
■THE AXIS GEAR◎B‘z
■New Products Review
■連載
◎9mm滝のまたやっちゃいました。~世界の滝工房から~
◎トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
◎横山健の続Sweet Little Blues
◎ジャキーン!~ 『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編(長田悠幸×町田一八)
◎ビンテージ・ギター・カフェ Musitronics Mu-Tron Ⅲ


■特別付録小冊子
ギター工房放浪記。
熟練の技に目を見張り、匠の言葉に胸熱くする。
ニッポン全国、津々浦々、ギター工房放浪記。
ギター・マガジン2018年3月号の特別付録は、全国26箇所の工房を訪ね歩いた「ギター工房放浪記。」をお届けしよう。各土地にしっかりと根を張り、日本のギタリストを支え続ける匠たち。その姿を豊富なカラー写真と原稿で綴った。全80ページをご堪能あれ。

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