著者:飯島由敬
ページ数:193
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昨今、世の中の景気が良い、悪いに関わらず、なぜか美容室は年々増え続け、各地で新たなお店が生まれています。
確かに美容室は常に増え続けているイメージがあります。
しかし、実態は異なり、年々増える美容室の数よりも退店して無くなっている数のほうが圧倒的に多いのです。
理由は、美容師さんが、独立出店を安易に捉え、甘く見ていることがすべての原因です。
技量も高く、カリスマと呼ばれる美容師でも開業に関しては素人です。
多くの美容師さんは開業計画の立て方、進め方、行動の順序など、基礎的な判断基準を一切持たないまま行動に移してしまうのです。
短命で終了する店の大半は、ただ勢いだけで開業に着手した人の末路なのです。
“どうにかなるだろう”という思い込みで着手するのは大変危険な行為。
開業自体はある程度の条件が整えば実現可能です。
しかし、開業は実現できても運営スタート時点で短命店舗か、それとも長寿店舗となるかはすべて開業の段階で決定づけられます。
この明暗は、美容師の技量や人間的魅力の部分とは一切関係ありません。夢の為に、頑張って貯めてきた大切なお金を、開業をきっかけに全て一瞬で失ってしまう危険性を伴うのが独立開業の怖いところです。
開業出店は開業後、先々10年以上永遠に運営を続けていく前提で着手しなければなりません。
「自分のお店を持つことが夢」という単純な動機による開業着手は非常に危険です。
この本は、美容室開業を目指す美容師さんのために、まずは最低限必要な知識収集、開業への考え方を見直す機会にしていただくことを目的に書きました。
決して独立開業のマニュアル本ではありません。ですから、この本を読んでも、開業までの進め方や攻略法を学ぶことはできません。
しかし、読んで頂けたら、あなたの独立開業への考え方は大きく変わると思います。
独立開業で大きな失敗を避けるためには、まずは情報収集に努めましょう。
それが安全で確実な美容室開業への第一歩です。
著者について
飯島由敬(いいじまよしひろ)1965年 東京都浅草生まれ。元店舗デザイナー1986年より店舗デザイナーとして20年以上にわたり出店や独立開業に携わる。1995年に店舗デザイン設計事務所(有)バルヘッド設立し、5年経営後、2000年に店舗開業支援を会社(有)ビーエイチを分社設立2006年発売 美容業界誌プレッピーの別冊ムック本「自分のサロンを持つ! 」を部分監修2008年発売 技術評論社「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」全面監修また、プライベートでは10歳の時からの熱烈なブルース・リーファンということもあり、現在ブルース・リー創始の「ジークンドー」と「フィリピン武術カリ」の正式認定インストラクターとして【日本振藩國術館/日本JUNFANクラブ/表参道支部】を任され、指導活動も行っている。
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