著者:倉山満
ページ数:215

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「日本は長らくノンキな国でいられました。近代史においては『世界史』に巻き込まれ、それを明治維新に始まる近代化で乗り切り、大日本帝国を自滅で滅ぼしてからは再びノンキな国に戻っています。ヨーロッパ人が日本にやってきて、日本は世界の歴史に巻き込まれました。だから、西洋人とはどんな人かを知ることに集中すればよい。といっても難しい話ではありません。西洋人中心の『世界史』を、我々が常識的に知っている『日本史』と並べるのです」……(「はじめに」より抜粋)

聖徳太子とムハンマド、源頼朝とインノケンティウス3世、織田信長とエリザベス1世……。
同時代の人物を比べてみれば、いかに日本が幸せ(ノンキ)な国であったのか、ヨーロッパがその対極にあったのかがよくわかる。
二つの異なる歴史のどうしても押さえておきたいポイントを学びながら、日本の独自性と強みまでをも理解できる、気鋭の歴史家による「同時代史」という新たな試み。

〈目次〉
第1章 7世紀―聖徳太子とムハンマド
第2章 8世紀―平城京と聖像禁止令
第3章 9世紀―桓武天皇とカール大帝
第4章 10世紀―平将門とオットー1世
第5章 11世紀―院政と十字軍
第6章 12世紀―源頼朝とインノケンティウス三世
第7章 13世紀―北条時頼とポーランド騎士団
第8章 14世紀―室町幕府とオスマン帝国
第9章 15世紀―応仁の乱と百年戦争
第10章 16世紀―織田信長とエリザベス1世
第11章 17世紀―三十年戦争と鎖国
第12章 18世紀―七年戦争と天下泰平の日本

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