著者:あおぞら教育会
ページ数:31
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歴史の内容は、楽しいですよね。
それは、そこにドラマがあるからです。
戦(いくさ)、知略謀略、権力争い、妬み嫉妬、仇討ち、色恋沙汰、・・・・など
それに引き換え、年号はただの数字の羅列です。
面白いはずがありません。
人は、興味が持てないものを なかなか覚えられないものです。
その面白くない年号ですが・・・、いったいどうやって覚えたらいいのでしょうか?
そうです!
年号を覚えるには、昔からある語呂合わせが一番です。
有名なものは、「鳴くよウグイス平安京」でしょうか?
(他にも「いい国作ろう鎌倉幕府」がありましたが、これは近年、別の解釈が出てきたようなのでやめておきます)
歴史年号語呂合わせ・・・!
素晴らしいものを日本人は発明しました。
何がいいのかと言うと、
まず、数字を日本語に置き換える。
これによって、「単なる数字の羅列」を「意味のあるもの」に変換しています。
そしてもう一つは、リズムがいいことです。
リズムの良い言葉や文章は覚えやすいものです。
俳句は5・7・5ですが、
年号の語呂合わせは少し違って 4・4・3~6、3・4・3~6、のものが比較的多いです。
この2つは、特にリズムがいいですね。
例えば、「なくよ ウグイス へいあんきょう」は、3・4・6 のリズムです。
語呂合わせを使えば、覚えにくかった年号も簡単に覚えられるようになります。
ですが・・・・、
少しだけ残念なことがあります。
もう一度、語呂合わせを見て下さい。
「鳴くよウグイス平安京」
確かに覚えやすいです。
何回かこのフレーズを聞けば、誰もが覚えてしまうでしょう。
そして、「平安京は794年だ」と理解できると思います。
でも残念なことに、この語呂合わせでは「794年、平安京」という内容は覚えられても、「平安京は誰がつくったのか?」というような、それ以外の情報はまったく覚えられません。
この語呂合わせの中にウグイスが出てきますが、平安京にウグイスは特に関係ないですよね?
であれば、そこに役に立つ情報を盛り込んだほうが良くはないでしょうか。
平安京を作ったのは桓武天皇です。
なので、「ウグイス」の代わりに「桓武(天皇)」を入れます。
「なくよ桓武の平安京」
どうでしょうか?
この語呂合わせを覚えれば、「平安京は794年で、桓武(天皇)が関係ある!」ということが理解できます。
リズム(字数)は同じなので、覚えにくくはないですよね。
そして、それだけではもったいないので、本書ではさらに別の情報も入れています。
「鳴くよ桓武の平安京、国司(こくし)の監督、勘解由使(かげゆし)」
(か~げ~ゆ~し、と音を伸ばして読んで下さい)
じつは「勘解由使」は平安京とは直接関係ないのですが、桓武天皇が同時期に勘解由使を設置しているので、ここに入れてみました。
少し長い語呂合わせになりましたが、リズムは悪くないので覚えやすいと思います。
「鳴くよウグイス平安京」では、
794年に平安京遷都、ということしか覚えられませんが、
「なくよ桓武の平安京、国司の監督、勘解由使(かげゆし)」ならば、
794年に桓武天皇が平安京遷都、そして (桓武天皇が) 国司の監督、勘解由使(かげゆし)を設置、ということまで覚えられるでしょう。
「国司」とは何か、「勘解由使」とは何かということは、後でゆっくりと学べばいいと思います。
まずは、それぞれの重要なキーワードを覚えているだけでも大きな強みになります。
この本は、今まであった「歴史年号語呂合わせ」の中に、さらに情報を盛り込んだ改良版といえるでしょう。
語呂合わせを単に年号を覚えるだけに使うのは、もったいないと思います。
ぜひ、年号以外の大事なキーワードも語呂合わせで一緒に覚えてみて下さい。
あおぞら教育会
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