主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ；巡礼者に長老が語ったフィロカリアの抜粋と要約: 主イエス・キリストの憐れみと聖霊の働きによりフィロカリアのギリシャ語原典とロシア語原文から抜粋要訳

『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』、もし、あなたが人生でどうしようもなくなった時、そして、今、あなたが、助けを求めることすら諦めている時だからこそ、只、祈ってください。私たちの救い主イエスキリストへ。『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』と。あなたの行いも、思いも、なんの努力もいりません。只、祈るだけでいいのです。私たちの惟一の救い主イエス・キリストへ。イエスは大いなる愛と憐れみで、無条件であなたを救い上げてくださいます。救い主イエス・キリストの捧げ物は、あなたの嘆願だけでいいのです。あなたの壊れた心、砕けたプライドを捧げてください。あなたの救い主イエス・キリストは、優しく癒してくださいます。絶え間なく祈り続けてください。『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』と。天地とあなたを創造された大いなる愛と憐れみの創造主にして救い主イエス・キリストにより、あなたの人生は、聖書にそしてフィロカリアに示される通りに天にも地にも健康に幸福に繁栄へと導かれます。
『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』
そして、主イエス・キリストの大いなる憐れみと愛と恵みにより、永遠の生命を入れられ、また、永遠の生命に入れていただいている喜びに霊（たましひ；魂）は沸き踊るのです。
＜本文より要点抜粋＞「『主、イエス・キリスト、神の子。我を、憐れみ給へ！』と、呼吸とともに祈りを称え、祈りと呼吸と心（思考・感情）を一つにし、心（思考・感情）を霊（たましひ；魂）へ吸い込み、心（思考・感情）を霊（たましひ；魂）へ溶け入らせ統一し一つにするのです。息とともに祈ることは、イエスの御名の御前に沈黙し絶え間なく死に、イエスの御名と一つになります。これは、大きな祝福をあなたにもたらします」「祈る時、目に見える世界からの別離して目に見えない世界に居ます」「祈りを受ける時、全てを放棄して、あなたは、天の父のすべての財産を相続しています」「祈るとき、霊（たましひ；魂）は神へ埋め込まれます。そして、霊（たましひ；魂）は神と結合しています」
隠修者ニケフォロス：『主、イエス・キリスト、神の子。我を、憐れみ給へ！』この祈りを絶え間なく、霊（たましひ；魂）に、昼も夜も祈りを繰り返し唱えさせてください。このイエスの御名の祈りを霊（たましひ；魂）の中に唱えるのを習慣化させてください。そして、あなたの肉の心（思考・感情）がすぐに霊（たましひ；魂）から出ないように注意してください。最初は、肉の心（思考・感情）は、霊（たましひ；魂）の内なる祈りの中に閉じ込めれていることに非常に落胆します。しかし、肉の心（思考・感情）が、祈りに慣れると、そこにいることが喜びになります。そして、肉の心（思考・感情）自身は、永遠に霊（たましひ；魂）に留まりたいと思うようになります。そして、あなたは、神に依り頼み、聖神°（聖霊）の助けにより、イエスへの祈りを絶え間なく祈り続けることにより、神の憐れみにより、絶え間ない、平安、喜び、慰め、一切の良きことに恵まれます。
『主イエス・キリスト、神の子、我を憐れみ給へ！』
光栄は父と子と聖神°（聖霊）に帰す、今も何時も世々に。アーメン。
シナイの聖グレゴリオス；イエスへの祈りは、次のように行われます。低い椅子に座り、頭から心臓まで、（肉の）心を下げ、それをそこで保持します。すなわち、頭に巣食う、悪霊（悪魔の情念（思考・感情））に乗っ取られて、さ迷っている肉の心（思考・感情）を霊（たましひ；魂）へ降ろし、固定し、不動にします。そして、断固たる意志と霊（たましひ；魂）を込めて叫び求めます。『主イエスキリスト、我を憐れみ給え！』同時に、息を呼吸してください。これは、悪魔の情念（思考・感情）を拭い去り、取り除くことができるからです。考えが生じているのを見たら、例えそれが、粗雑でも親切でも、不純でも純粋でも、それらの考えに注意を払わないでください。それがあなたの心（思考・感情）か、悪魔の投網の情念（思考・感情）なのかは、経験の浅いあなたでは判断できないからです。イエスへの絶え間ない祈りにより、あなたの肉の心（思考・感情）をあなたの霊（たましひ；魂）に包み込み、主イエスを頻繁に辛抱強く呼び出すことによって、あなたは、すぐにそのような悪魔の情念（思考・感情）を打ち砕き、破壊し、神の御名で見えなくなるまで打ち砕きます。梯子の聖ヨハネは、言います。『イエスの御名において、敵を殲滅しなさい、天国にも地上にも、これより強力な武器はありません』
新神学者シメオン：先ず、静かな孤独な独房の鍵を閉めて隅に座ってください。そして、あなたの内面の孤独な独房に座って鍵を閉めて、すべての無駄で一時的なことを、あなたの心（思考・感情）から取り除きます。それは、あなたの頭の中の心（思考・感情）を心臓すなわち霊（たましひ；魂）へと導き定着させ住まわせるのです。あなたの心臓の有りかを見つめてください。さらに、神に依り頼み（神の）霊的な霊（たましひ；魂）を見つめてください。神の恵みによりて、あなたは、祈りながらも、その場所をみつけることができます。そして、祈ります。
『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』
祈りは神の恵みと暖かさと甘さを享受します。悪魔の情念（思考・感情）が、内側へやってきて、妄念をみせる前に、また、見せられた後でも、主イエス・キリストの御名は、それら全てを、情念（思考・感情）も妄想も破壊します。あなたの心（思考・感情）から断ち切ります。
『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』
絶え間なく、あなたの救い主イエス・キリストの御名を呼び出し続けてください。そうすれば、それまで、悪魔に、そして、悪魔の情念（思考・感情）に妄想に、魅力を感じて絡め取られ誘惑の虜になっていた、あなたの心（思考・感情）は、捕縛されていたことに気づます。
そして、悪魔と悪魔の情念（思考・感情）と妄想に対して怒りと憎しみを抱き、神に寄り頼み戦いを始め、絶え間なく主イエスへの祈りに寄りて攻撃します（詩46:9,55:18,68:30,76:3、箴言21:31）。
『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』
あなたの救い主イエス・キリストへ絶え間なく憐れみを乞い祈り続けます。
完全に全てを、『成し遂げられた！』と、達成された神なるお方（ヨハネ19:30）から、祈り続け勝利を達成します。
『主イエス・キリスト、我を憐れみ給へ！』
カリストスとイグナティウス：兄弟よ、私たちは、空気を吸い込んで吐き出して、息をしています。（つまり霊的に見れば、神なる主の生命を吸い込んで吐き出して、息（神なる主の息）をしています。創世記2:7　）。肉の体と心（思考・感情）そして霊（たましひ；魂）は、神なる主イエス・キリストの息によって維持され、それらの暖かさは息に依存しています。（つまり、主の恵みによりて、神なる主イエス・キリストの生命（御霊）なる息が、霊（たましひ；魂）へ結合一致することにより、肉の体と心（思考・感情）と霊（たましひ；魂）が生かされています）それでは、始めましょう。あなたの静かな内なる独房（霊（たましひ；魂））へ座って、空気と共に頭の中の肉の心（思考・感情）を集め、心臓（霊（たましひ；魂））へ引き込み固着させ保持します。そこで、あなたは怠けずに、心（思考・感情）を抱きしめて、沈黙させてください。それらのために、祈ります。
『主イエス・キリスト、神の子、我を憐れみ給へ』
絶え間ない祈りを称え続け、心（思考・感情）にこれを浸透させ、決して、霊（たましひ；魂）から心（思考・感情）を離れないようにしてください。そして、心（思考・感情）を、悪魔の投げつける情念（思考・感情）に誘惑され絡み獲られ、情念（思考・感情）が作り上げる妄想に囚われないように、あなたの心（思考・感情）を神へ求め愛するように神への絶え間ない祈りにより育てます。しかし、兄弟よ、霊（たましひ；魂）に落ち着くまで、あなたの心（思考・感情）が霊（たましひ；魂）の外に出ないように、そこに居るのが慣れるように祈り続けてください。初めのうちは、あなたの心（思考・感情）は、霊（たましひ；魂）へ閉じ込められているように思い、とても退屈していますが、しだいに神の甘美な愛に慣れてくると、もはや、外へでて、この世の問題や悪魔の誘惑に慌て急ぎ駆け回ることを好まなくなります。なぜなら、神の王国は、私たちの内（霊（たましひ；魂））にある（ルカ17:21）からです。そうです！　心（思考・感情）の空間の全地に、絶え間なく降り注ぐイエスの御名は、その牧草地を不法占拠している蛇を消し去り聖化し、蛇の情念（思考・感情）に囚われていた、心（思考・感情）を救い蘇らせます。数日、絶え間なく祈り続けるならば、あなたはイエスの祈りと息が一つに呼吸し、イエスとあなたが一つにいるのを見るでしょう。太陽が沈んだ後、全知全能の主イエス・キリストに助けを求め、静かで暗い独房の椅子に座ります。そして、霊（たましひ；魂）の奥底に座り、心（思考・感情）を鎮めます。あなたの霊（たましひ；魂）の外側の習慣や迷いを（つまり、悪魔の　情念（思考・感情）の誘惑に絡み捕われた、あなたの心（思考・感情））を、祈りとひとつにして、霊（たましひ；魂）に吸い入れ込み落ち着かせます。
『主イエス・キリスト、神の子、我を憐れみ給へ！』