著者:モトイ・トクメイ(基・督命)
ページ数:120

¥500¥0

おことわり

本書は「聖書が全て神の言葉」と信じる、プロテスタント信仰を持つ著者によって書かれています。またキリスト者以外の方々にも理解できるように書いてありますが、そのような方々へ向けてイエス・キリストを信じ受け入れるように促す記述が何ヵ所かございます。予めご了承下さい。
また本書は特定の教団教派に勧誘する意図はありません。

まえがき

聖書は悪魔(サタン)も悪霊(あくれい)も存在するとしています。しかしそれは一般的に思われているような、神という善と悪魔という悪の戦いのような、「善悪二元論」のような形で存在するのではありません。

聖書の説明する悪魔や悪霊は、堕落した天使たちです。いずれ神は彼らを罰することになります。その罰とは永遠の滅びの中に投げ込むことです1。悪魔はそのことを知っているので、その裁きの時を先延ばしにしようと、必死になって人類を惑わしています。端的に言えば、全世界のすべての混乱の起源は悪魔にあると言うことができます。

ではそのような中にあって、神はなぜまだ堕落した天使たちを罰しないのでしょうか。その理由は、人類の救済にあります。神は混乱の中にある人類を救済する計画をたて実行し、それゆえにいまは悪魔が地上を一時的に支配することを黙認しているような形になっています。

その救済とは、救い主である神、イエス・キリストです。神である方が人として地上に来られ、人類のすべての罪を十字架上で負われて死にました。そして三日目によみがえり、いまは天の父なる神とともにおられます。このイエス・キリストを信じ受け入れる者は永遠の滅びからまぬがれ、救いを受けることができます2。

このキリストは神の計画の中で定められた時に再び地上に来られます3。そしてサタンはしばらく閉じ込められ、そののち永遠の刑罰へと投げ入れられることになります。

このような背景を知らないと、「善悪二元論」のように神と悪魔を同等に考えてしまったり、あるいは神が無力であるかのように思えてしまうでしょう。
本書はその、全世界の混乱の起源である悪魔について、聖書的な観点から説明をしたものです。

本書は以下の構成から成り立っています:

第1章 サタンの起源
この章ではまずサタンがいつ、どのように堕落したのかを見ていきます。そしてその影響が世界にどのように現れているのかを論じます。

第2章 サタンの別名
次にサタンのさまざまな別名を通して、いまも必死になって働くサタンの性質を見ていきます。そのことによって私たち人間の側の、サタンの策略に対する対策を、聖書的に論じていきます。

第3章 敗北のサタン
この章ではサタンの敗北について見ていきます。サタンは“敗北する”のではなく、もう“敗北している”のです。そのことを見てサタンの働きが「悪あがき」に過ぎないことを理解していきます。また終末預言であるイスラエルとサタンとの関係を見て、いまの私たちの時代とサタンについても理解を深めていきます。

最終章 あとがきに代えて
最後の章では私たち人類がエデンの園(その)でサタンに騙された経緯とその影響を見ていきます。そして神であり救い主である、イエス・キリストについて説明し、イエスを救い主として個人的に受け入れる祈りについて説明いたします。

付録
本書によって信仰を持った方への簡単な信仰ガイドを「付録」として付しています。キリストを信じることは、宗教団体に加入することではありません。生ける神との個人的な交わりです。そのことをいくつかのテーマに沿ってわかりやすく説明しました。

本書によって読者のみなさんが、聖書的な世界に理解を深め、いまの時代についても深い洞察を得られますようにご祈念いたします。

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