【無料で読める】現在進行形の不登校児の親として１: 息子が不登校になった母親の毎日。みんなきっと同じ思いだよね。 (みずいろ出版)

不登校の子供を持つ親の苦しみと戸惑いについて書かれた本です。
不登校の解決策の本を読んでも解決できず、苦しんでいる親も多いと思います。
また、子供がひきこもってしまって動けなくなってしまっている方もいるかと思います。
通勤の度に制服姿の生徒をみかけるだけで、涙が止まらなくなる毎日。
この本に書かれた成功や失敗の記録が、少しでも不登校に苦しむ人たちのお役にたてたらうれしいです。

＜本文より抜粋＞

私たちは、きっと、子どもの不登校だけじゃなくて、
周りの批判にもさらされていて、
それもまた私たちが苦しむひとつの原因になっているのかもしれない。

親や親戚や学校にいろいろ言われて
悩んでる人もいるかもしれない。

でも！

みんな、がんばろーね！

だって私たちは
いろいろやってきたんだから。

学校と息子をつなごうと、
毎日毎日子どもとバトルした日々。
たたき出してでも学校に行かせたり、
優しく言葉をかけて車で送り迎えしたり。

学校の先生とやり取りしてほっとしたり、
そのやり取りの中で不信を覚えたり。

フリースクールや適応教室を探しまくったり。
そのバックアップを受けられずにさまよったり。

将来を悲観して絶望的になったり、
どん底で動けなくても
必死でがんばって
ネットでいろいろ調べたり、本を読んだり。

これで不登校が治るよって
聞いたこと、知ったこと、いろいろ実践して
でも、全然ダメで力尽きて、
暴れる息子に殺されるかと思ったり、
一緒に死んじゃってもいいのかなって思ったり。

ゲームをしていたらいつまで経っても抜け出せないと思って命懸けでネット通信切ったり、
その一方で
そんなわがままさせてどうするのって言われながら一日中ゲームをさせたり。

何時間も何時間もゲームしているのに、
こんなにいろいろ働きかけをしてるのに
息子が動き出すエネルギーなんて貯まってこないと感じたり。

それでも、息子の好きなことを一所懸命観察して一緒に楽しんで、
今までになかったような親子の時間を過ごしたり。

息子が生まれた頃や小さい頃の話をしてみたり、
毎日立てこもったドア越しに声掛けしたり、
食べてもくれない食事を用意したり。

時には「死ね」と言われて、「それはそのまま君に言葉を返したいよ」と、心の中で呟いたり、
でも、絶対この子を守ってあげたいと思ったり。

息子の頑張りをきちんと認める育て方で
育て直してあげたいと後悔したり、
でもこれは、
元気なお子さんのいるどこの家庭でも起こりうる普通の生活と紙一重のことなんだとも認識したり。

夢かな、夢ならいいね、と思ってみたり、
きっと着ないであろう制服を揃えて、万が一の楽しい学校生活を夢見たり。

制服の子達を見て、
毎朝毎朝
涙が止まらなかったり。

その涙は、情けない、っていう涙じゃなくて、
息子の心の内を思う辛い涙なんだけど。

たまに見る息子の笑顔に安堵しては、
また繰り返す引きこもりに落ち込んだり。
お風呂に入らず伸びた髪を見ては困ってみたり、
ふとシャワー浴びてると何かいい事あったのかなっていう思ったり。

周りから置いていかれているような気がして
あるいは周りのママ友達に気を遣わせてはいけないと思って１歩引いていると、
寂しいし、つらいし、
悲しいし、虚しい時もあります。

進学どうしたらいいのって焦ってみては、
そんなことより生きてるだけで幸せなんだからって思ったり、
でも、現実問題引きこもったままでは一生を過ごせないしって思ったり。

親子で殴り合いのケンカをしたり、
大きくなった息子と久しぶりにハグしてみたり。

そう、
いろいろ、いっろいろあるけど、
みんないっしょだよね！

そして、
我が子を愛する気持ちはみんな同じだよね！

ね！
だから…

がんばろーね！