著者:釈 徹宗
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仏の声を聞き、弱く愚かな自らの本性に向かい合う
「悪人正機」「愚者になりて往生す」に代表されるように、浄土真宗の開祖・親鸞の教えは逆説に満ちた革新的なものである。ゆえに市井の人々だけでなく、近代日本の多くの知識人を魅了した。『歎異抄』に収められた親鸞の言葉と、苦悩と矛盾に満ちたその生き方から、現代を生きる私たちへのヒントを探る。師・法然との邂逅にはじまる「親鸞思想をさらに深く知る」ための特別章を加筆。

はじめに 絶体絶命のときに浮き上がる言葉
第1章 人間の影を見つめて
第2章 悪人こそが救われる!
第3章 迷いと救いの間で
第4章 人間にとって宗教とは何か

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