著者:NGO TAMA
ページ数:225

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(本書の「はじめに」から) A君: ファジーって、「あいまい」という意味なんだろ? この前、いつも使っているインスタント味噌汁の具の中に、ワカメが全く入っていないのがあったよ! B君: それは、きっと機械がつまみ食いをしたんだよ、人間のようにね! でも、車を運転していて、物を避けたり道を曲がる時に、「ハンドル角度が何度で…」なんて計算してないよね? 刻々と変わる車の進行方向を、スピードやハンドルの曲げ具合で調節しているのは、人間の素晴らしい能力だね! その、人間の感覚を生かそうというのが「ファジー計算」だよ! A君: 最近、自動運転車が出て来たね。でも、危なくって信用出来ないなぁ… B君: 確かに危ない! 世の中の物がすべて計算に置き換わるのなら、それはロボットの住む世界だね。 A君: そんな世界には住みたくないね! 人間の感覚を大事にしたい。 でも、人間の誤りを気付かせ、補助してくれるものなら歓迎するね! B君: 本来は、危険な作業とか、重労働とか単純作業を肩代わりするために機械を生み出したんだよね! A君: そうだ!なんでも機械任せにして、楽をするのは良くない!人間をダメにしてしまう! B君: 人間の働く喜び、物を作る喜びを奪ってしまうような機械は要らないね! A君: 私たちの世界は、正しい方向に向かっているのだろうか? B君: 残念ながら、そうだとは言えないね… 商業主義に引きずられた世界は、人類全体の幸福には向かっていないと感じるね… おっと話を元に戻そう! ところで、「ファジー推論」は人間の感覚を取り入れたものだよ。いっしょに学んでみようよ! A君: そうかい!では、いっしょにやろう! ———————- 以前にVisual C# で書いた「Fuzzy and PID」を出版しました。この時は1種類のFuzzy計算でしたが、今回は2種類の方式を加えています。さらに実用的なソフトウェアとするために、種々の機能を追加しました。 この書籍では、段階的にソフトウェアを組み立てて行くようにしていますので、初心者の方でも理解し易くなっていると思います。 開発環境(IDE)は使い易くて、高機能かつ無償のVisual Studioを用いています。 ソフトウェアはPythonで記述していますので、読者の方が、独自の改良や拡張することが容易に行えます。GUIにはwxPythonを使っています。 開発環境:Microsoft Visual Studio Community 2019 言語:Python 3.7 GUI: wxPython 4.0.4 Visual C#で書いた時のFuzzy計算をライントレーサーに応用したものをYoutubeに載せていますので参考にして下さい。 URL: https://www.youtube.com/watch?v=KuzrFh72gCI&feature=youtu.be https://www.youtube.com/watch?v=387E_ZM8eWk 目次 はじめに 1)ベースプログラム 2)偏差スライダー 3)ファジー制御 4)ファジー制御の範囲、グラフ位置スライダー 5)PID制御 6)PID制御の範囲 7)初期値の書き込み、読み出し 8)縦線の表示、時間パネルの表示 9)メニューの追加、Fuzzy範囲の変更ダイアログ 10)PID範囲の変更ダイアログ 11)グラフの色を変更 12)データ保存 13)制御値範囲の表示、変更 14)フィードバック 15)別の方式の提案 16)クライアント側の作成 17)サーバー側の作成 あとがき

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