著者:早川実
ページ数:198

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星野仙一監督のもと、広報担当、投手コーチ、ファームディレクターとして第一次、二次政権を、楽天でもスカウトとして長年にわたり支え続けた「番頭役」が、現役時代の出会いから突然の別れまで41年にわたる「熱将」との日々を回想する待望の一冊。

1976年、当時26歳の「子連れルーキー」として中日ドラゴンズに社会人野球から入団した早川実は、入団1年目の開幕直後、2日連続でリリーフに立ち、味方打線の逆転打により2勝をマークする。この時点でまだ1勝だったエースの星野仙一から「俺よりも勝っとるやないか」と声をかけられたのが41年に及ぶ交流の始まりだった。
結局、プロ通算勝利はこの2勝だけで、4年で戦力外となり打撃投手兼用具係に転じた早川を、1986年オフ、中日の新監督に就任した星野は広報担当兼投手コーチ補佐に起用する。
そこから始まったのはまさに激動の日々。「世紀のトレード」で獲得した落合博満の入団、プロ初登板で巨人を相手にノーヒットノーランを演じた近藤真一、1988年の初優勝、突然の病に襲われた夫人を介護するための勇退、再登板と愛妻の死を乗り越えての二度目の優勝、世間を驚かせた阪神監督への転身、無念の結果に終わった北京五輪、楽天監督就任と東日本大震災、そして開幕から24連勝の快挙を成し遂げたエース田中将大を擁してリーグ優勝を果たし、日本シリーズでは宿敵巨人と第7戦までもつれ込む激闘を繰り広げた末、地元仙台でついに現役、監督時代を通じて初の日本一を達成する。
翌2014年を最後に星野は監督を勇退し、球団副会長に就任。早川はスカウトとして則本昂大、松井裕樹ら次世代を担う逸材を獲得する。
2017年、星野は晴れて野球殿堂入りを果たし、同年末に東京と大阪で記念パーティーが開催されるが、翌2018年の年明け早々、衝撃的なニュースがもたらされる…。

【主な内容】
★楽天からの赤紙(2011年9月)
☆「召集令状」
☆アジェンダとは?
★第一期中日監督時代(1989年秋~91年)
☆仙さんとの出会い
☆ドラゴンズの監督就任
☆世紀のトレード
☆門限と罰金
☆チーム改革
☆近藤真一のデビュー
☆信号とシューマイ
☆落合博満という男
☆鉄拳制裁
☆山本昌の成長
☆札幌でのミーティング
☆巨人とのトレード秘話
☆スカウトへ転身
☆荒木雅博をドラフト1位
☆投手コーチとして
★第二期中日監督時代(1995年秋~2002年)
☆野口のノーヒットノーラン
☆怒らなくなった第二次政権
☆ナゴヤドーム元年
☆ファームディレクターへ
☆二度目のリーグ優勝
☆監督解任
★阪神時代(2001年秋~2010年)
☆島野コーチと阪神へ
☆阪神の監督として
☆北京五輪での敗退
★楽天時代(2010年秋~2018年1月4日)
☆則本の入団
☆ついに日本一
☆与田剛の星野イズム
☆団魂の世代
☆生前葬
☆夢の途中
【星野仙一略年譜】
【早川実略年譜】
あとがきにかえて(梅田香子)

【著者・早川実プロフィール】
1949年4月3日生まれ。福岡県出身。福岡電波高でエースとして活躍。福岡工大に進学後、中退して西濃運輸に入社。都市対抗に6年連続出場した。1975年にインターコンチネンタルカップの日本代表に選ばれ、同年ドラフト4位で中日ドラゴンズに入団。4年間で28試合に登板して2勝1敗1セーブ。引退後は打撃投手兼用具係を経て、1987年に星野監督就任と共に、投手コーチ補佐兼監督付広報となる。その後スカウトとして尽力し、星野監督第二期では投手コーチを勤める。2011年から星野監督の誘いで楽天へ。2018年に楽天を退団し、2020年1月1日付で中日ドラゴンズ球団代表補佐に就任。与田剛監督をサポートする。

【編者・梅田香子プロフィール】
実践女子短期大学英文科卒。もともと星野仙一の大ファンで、19歳から20歳にかけて自作のミニコミ紙「星野新聞」に小説を連載していた。1986年、女性プロ野球選手を描いた『勝利投手』で第23回文藝賞佳作。同作は12万部を超えるベストセラーとなり、東映が劇場アニメ映画を制作した。野球のみならずフィギュアスケートやバスケットボールなど、多くのスポーツを取材するスポーツライターに転じる。1991年、米国永住権取得。

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