著者:うりぼう
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現在、過去かってないほどに税務人材が不足していることをご存知でしょうか?
直近では米国ではトランプ税制の改正(Tax Cuts and Jobs Act of 2017)が真新しいところですが、その他OECD諸国についてもDST(デジタルサービスタックス)やBEPS(税源浸食と利益移転)への取り組みなど世界的な税の枠組みが劇的に変化しているため、新しいルールへの要求に対応するために人材を確保すべく国際税務に関する仕事への需要が急激に高まっています(実際に転職サイトに登録すれば分かることですが、多国籍展開している大企業ではひっきりなしに募集をかけている状況です)。

そのような事情もあり、需要>>>>供給という求職者に圧倒的に有利な日本の就職市場において、EA資格は「こいつは税務も英語もできるのか!」というシグナリングを相手に与えることができ、書類選考や面接時に求職者に非常に有利に働きます。特に、現時点で事業会社等にて経理経験がある方が、国際税務の分野へのステップアップを考えている場合、これまでの経理経験に加え税務にも挑戦したいという意気込みに加え、自分はその素質があることをアピールできる強力な武器となります。

たしかに、BIG4を始めとするコンサル業界ではEAのみでやっていくのは大変厳しいことは世間一般の通りなのですが(EAの仕事は弁護士、CPAでも代替可能)、事業会社ならこれまで未経験でも国際税務分野への挑戦も可能ですので、EA取得をきっかけに経理+αのキャリアを築くことが今後の就職市場においてさらなるレア度を高めてくれると言ってよいでしょう。

CPAなら英語が苦手な初学者なら最短で3年はかかりますので、EAは頑張れば1年で取得できる+英語力も身につくというかなり美味しい資格と言えます。この資格をさっさと短期間で取得し、就職市場がホットな間にステップアップする(または現職で税務部などに異動するなど)機会を得てみてはいかがでしょうか。この本があなたのプライマー(手引)となり、お役に立てますように。

「はじめに」より一部抜粋

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