著者:稲葉 元一朗
ページ数:107

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著者略歴
1968年岐阜県生まれ。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科卒。MBA(経営学修士)。大手メーカーで国内・海外営業に従事。1999年より、大手コンサルティング会社に勤務。2019年からフリーの経営コンサルタント、フリーランス研究家として活動。

コロナショックにより、ビジネスパーソンを取り巻く環境が一変した今、フリーランスの可能性を探りながら、個人戦略の再構築について提言します。

<はじめに>
「人生の選択を大雑把に分けたとき、『リスクある夢を追う』か『安定した道を選ぶ』かの2択になりがちです。でも安定した道などない。ならば「リスクのある好きなこと」と「リスクのある好きでないこと」の2つしかないことになります。答えは決まっていました。」これは、今はユーチューバーとして活躍されているオリエンタルラジオの中田敦彦さんが著書「天才の証明」の中で語っていたことですが、今回のコロナショックにより、「安定した道」と思われていた選択肢はより一層危ういものとなりました。もはやリーマンショックを超える経済危機となり、毎日のように、大企業が苦境に立たされる記事のオンパレードとなっています。

・リクルート、融資枠を4500億円要請
・ソニー、外貨建て融資枠を2割増(約3000億円)
・日本ペイント、融資枠1800億円契約
・日産、5000億円融資を要請
・日航が3000億円、政府に融資を要請
・全日空が日本政策投資銀行の融資制度を利用し3000億円(民間金融機関と合わせて1.3兆円程度)を調達する方針

日本を代表するような大手企業が続々と融資を要請し、雇用する余裕がなくなりました。そのような状況において「ビジネスパーソンとしてどのような戦略を持つべきか」という大きな問いに対する提言をしたいと思います。

本書は、私は中流層において、従来型ビジネスパーソンと市場価値を持ったフリーランスがごっそり入れ替わる時代になるという予測のもと、「従来型ビジネスパーソン思考→フリーランス思考→NEOフリーランスへ」というステップをベースにした構成にしています。

かつて、福沢諭吉は「一身にして二生を経る」(一人の人間が二つの人生を生きる)と述べましたが、今まさにリセットボタンが押されたゲーム・チェンジとも言える転換点を迎えている中、示唆を与えることできればと考えています。

とは言え、この本を執筆している時点で、私も1人のフリーランスとして、コロナショック時代のまっただ中にいます。このような局面で「どうすれば自分らしく働けるか」「どのような働き方がよいのか」といった難題に対して、本書を通じて、読者の皆さんと一緒に考えていけたらと思います。

<目次>
はじめに

1.ビジネスパーソンを取り巻く環境
(1)コロナショックによる価値観の大転換
(2)個人個人が戦略を持つ時代
(3)年功序列、終身雇用が前提でスキルアップが後回し
(4)エンゲージメントが低すぎる日本で求められていること
(5)Withコロナ期の動向から
①マイナス要素が強いテーマ
・5大マイナス業界(旅行、アミューズメント、航空、飲食、アパレル)
・対面型ビジネスパーソン
・店舗主導型ビジネス
・ぜいたく品

②プラス要素が強いテーマ
・非接触型(オンライン×○○、ドライブスルー方式)
・コロナ×○○(専門領域)
・リスク関連
・家でできるビジネス
・移住ビジネス(空き家活用)
・リノベーション事業
・社内リソースのコンテンツ販売(デジタル化)
・国内回帰、地産地消関連
・生産性向上関連ビジネス(営業プロセス短縮)
・メンタル関連
・シビックテック

2.従来型ビジネスパーソンとフリーランス思考
(1)×会社に貢献する(承認欲求) ○クライアント、社会に貢献する(自己実現)
(2)×ノルマやKPIに追われる ○自分の使命感、目的を追い求める
(3)×特定の上司の評価 ○複数のクライアントの評価、自己評価
(4)×社内のマウンティング、ポジショントーク、忖度 ○社外の出会い
(5)×会社の看板、会社の肩書き ○自分自身の専門性、市場価値
(6)×他燃型 ○自燃型
(7)×終身雇用、就社 ○複数のクライアントと契約
(8)×従順、協調性、同調性 ○自走、自主性、創造性
(9)×会社のルール、上司の判断 ○自分の価値基準、自分の道徳観
(10)×会社から任された役割 ○自分のライフワーク、やりたいこと

3.フリーランスへの転身に向けて その1
(1)このような条件ならフリーランスの道へ
(2)フリーランスになってから得られる恩恵
(3)営業経験を幅広く積んでおくと有利
(4)自分の適性を探索する
(5)追究していくものを決める
(6)ニッチな分野で専門性を磨く(1/100×1/100×1/100)
(7)スキルの希少性×出会い
(8)メンターを持つ
(9)あえてアウェー体験も積んでおく
(10)会社を踏み台にする」という考え方はNG

4.フリーランスへの転身に向けて その2
(1)組織でいだく違和感が強ければ強いほどフリーランスに転身する原動力になる
(2)ビジネススクールに行く(かかるコストと得られる恩恵とは)
(3)私がビジネススクールで学んだこと(ほんの一例を紹介) ①ポーターの競争戦略 ②「やりたいこと、できること、社会のためになること」3つが重なることをする ③クリティカル・シンキング ④ミッション 
(4)「体を動かす仕事」→「モノを動かす仕事」→「情報を動かす仕事」
(5)独立後、仕事を確保できるかどうかのバロメーター(リスクと無謀は違う)
(6)プランBのシナリオを考えておく
(7)「50にして天命を知る」と「50にして脱力を知る」
(8)天職を見つけるヒント
(9)発達障害はフリーランスに向いている
(10)フリーランスは手段である

5.フリーランスになってから
(1)初期コスト30万円でスタート
(2)アウトプットしよう
(3)新たなネットワークのつくり方
(4)ミッションを持とう
(5)信頼を得るために(スピード感、会社の看板に頼らない肩書きのつくり方)
(6)自宅=オフィス
(7)小さなイノベーションを生み出そう
(8)質の高いインプットをしよう①読書 ②モデル事例(一次情報)から学ぼう
(9)紙に書こう
(10)お金を目的にしない
(11)コミュニティをつくろう(クライアントとクライアントをつなげるコネクターになる)
(12)老いに対して肯定感を持とう
(13)パートナー(=better half)の存在
(14)これならできる!朝のスロー・ジョギング
(15)フロー理論で心を整えよう(一番の課題である「収入の不安定さ」との向き合い方)

6.独自ポジションに立って活躍する3つの事例紹介
(1)業界経験を活かして、クライアント企業の社長に転身したMさん
(2)女性視点と実務経験を活かして、地元コミュニティをつくった広報ウーマンSさん
(3)大好きなラーメン(袋麺)道を追求してオンリーワンポジションに立つ大和一朗さん

7.アフターコロナ時代を生き抜くために
(1)NEOフリーランスが台頭
(2)時流を見極める
(3)強みを見極め伸びる事業に応用する
(4)自分自身の軸を持つ
(5)女性、女性性を持つ男性が活躍する時代
(6)サスティナビリティという概念の加速
(7)大局的な視点で前向きに生きる
(8)人間らしい生き方

8.個人戦略を考えている人に向けた推薦書
①フリーエージェント社会の到来 ②私がマッキンゼーを辞めた理由 ③シンプルに考える ④富を「引き寄せる」科学的法則 ⑤天才の証明

・おわりに

シリーズ一覧

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