著者:川俣 晶
ページ数:73

¥299¥0

 コンピュータRPGの始祖はWizardryとUltimaである。
 それらの源流はTRPGのDungion and Dragonsである。
 そのように考えられていた。
 だがそれは近年の研究で否定されている。
 WizardryよりもUltimaよりもRogueよりも前に、マルチプレイヤーのオンラインRPGは存在し、マルチ/シングル入り乱れて無数のCRPGが大学で留年生を出すほど熱心に遊ばれていたのだ。
 それらはPLATOと呼ばれるシステム上で動作していた。
 だが、PLATOとは何か。なぜPLATOではApple-IIより凄いゲームが作れたのか。そして、なぜ現在では名前が語られることが滅多にないのか。
 そして、なぜ同時多発的に同じような世界観のファンタジー冒険のCRPGが作られたのか。
 過去に遡る謎解き冒険が始まる!

御注意: 少数の例外を除き、あなたが知っているコンピュータRPGの大半は本書には登場しません。本書に登場するRPGはほぼ1970年代のものですが、皆さんが知っているCRPGはWizardryもUltimaも含めてほぼ全て80年代以降です。

目次
まえがき
PLATOの特徴
コラム PLATOから始まったフリーセル
コラム PLATOで浮上するソリテア起源の謎
コラム なぜTUTORはパソコンで流行らなかったのか?
PLATO上のCRPGの数々
Monster Maze(m119h)(1974)
Dungeon(1975)(未完成)
pedit5(1975)
Orthanc(1975)
dnd(1975)
Moria(1976)
think15(1976)/Sourcery(1978)
Oubliette(ウブリエット)(1977)
The Pits of Baradur(1977)
Bugs ‘N Drugs(1977)
Swords and Sorcery(1978)
Avatar(1979)
Camelot(1982)
PLATO外のCRPG
Dungeon(1975)
dnd(1977)
Telengard(テレンガード)(1982)
DND #1(?)
Akalabeth(1980)/Ultima(1981)
Beneath(1978)
Dungeon Campaign(1978)/ Wilderness Campaign(1979)
The Wizard‘s Castle(1980)
Temple of Apshai(1979)
Rogue(1980)
70年代RPGのルーツの分類
ルーツを考えるためのグインサーガという補助線
ヒロイック・ファンタジーの歴史を辿る
第1世代のヒロイック・ファンタジー・火星のプリンセスを事例に
第2世代のヒロイック・ファンタジー・ウィッチワールドを事例に
日本のRPGに武部本一郎が果たした役割
独自の進化を行ったJRPGの世界
Wizardry日記とSF作家矢野徹
アドベンチャーというもう1つのルーツ
D&Dに先行するアドベンチャーの歴史
私的なRPG史・始まりは火星のプリンセス
CPRGの物語としての再構成の事例
神話の再構築としてのRPG
あとがき
参考文献

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