著者:Independent Laboratory
ページ数:87

¥500¥0

 本書は、プログラミング経験者が新たなプログラミング言語としてV言語を学ぶための本です。V言語は、2019年6月にリリースされた比較的新しいプログラミング言語です。まだ開発途中のプログラミング言語であり、あまり知名度も高くはないですが、筆者は今後V言語が流行していく可能性を感じました。
 流行の可能性を感じる理由として、文法が実用的かつモダンで理解しやすいこと、およびコンパイラに実装予定の機能が豊富であることが挙げられます。V言語はC言語やGo言語、Rust等の言語を意識して開発されています。また、将来実装予定の機能の中でも、実行中にソースコードを書き換えられる機能は魅力的であると思いました。そのため筆者は、V言語が単なるマイナーなプログラミング言語という位置付けでは終わらないかもしれないと感じました。
 マイナーなプログラミング言語で終わらない可能性があるのであれば、今のうちに学んでおくのが得策のように感じます。今のうちに習得しておけば誰でも第一人者になれるチャンスがあります。また、仮にV言語が流行しなかったとしても、先端の技術情報をいち早く取り入れることができれば、技術者として箔が付くのではないでしょうか。
 本書の執筆時点では、V言語の使い方が体系的にまとめられたドキュメントは英語版公式Webサイトしかありません。また、仕様変更のためか、サンプルコードが動かないことや利用可能と書かれている機能が使用できないことがあります。そこで、公式ドキュメントに基づくV言語の解説を日本語で執筆することにしました。また、ただの翻訳本とするのではなく、サンプルコードの修正や執筆時点では実行できなかった機能の明記を行いました。
 本書の対象読者は、何らかのプログラミング言語を使用したことがあり、V言語について軽く学んでみたい方となります。具体的には、以下のスキルがあることを想定しています。

・何らかのプログラミング言語の基本文法を理解している
・分からない文法がある場合は、文法名をWeb検索して意味を調べることができる
・WindowsやLinuxのターミナルコマンドが分かる。または、自力で調べて使用できる
・「Pathを通す」という概念が分かる

[目次] 免責事項
1. はじめに
2. V言語の特徴
3. プログラムの動作確認環境
4. 環境構築 (Windows)
4.1 C言語コンパイラのインストール
4.2 V言語コンパイラのインストール
4.3 Visual Studio Codeの設定
4.4 V言語コンパイラの動作確認
5. 環境構築 (Linux)
6. V言語の体験
6.1 Hello world
6.2 コメント文
6.3 関数
6.4 変数
6.5 プリミティブ型
6.6 String
6.7 Import
6.8 配列
6.9 辞書型
6.10 if文
6.11 forループ
6.12 match
6.13 構造体
6.14 引数の初期値と名前付き引数
6.15 アクセス修飾子
6.16 クラス関数のような使い方
6.17 デフォルトで純粋関数
6.18 無名関数と高階関数
6.19 参照型引数
6.20 定数
6.21 モジュール
6.22 インタフェース
6.23 Enum型
6.24 型の組み合わせ
6.25 エラー処理
6.26 JSON形式データのデコード
6.27 テスト
6.28 defer
6.29 コード整形
6.30 ドキュメンテーション
6.31 プロファイリング
6.32 [発展] 条件付きコンパイル
6.33 [発展] コンパイル時の仮想変数
6.34 [発展] 演算子のオーバーロード
6.35 [発展] Hot code reloading
6.36 [発展] クロスコンパイル
6.37 [発展] クロスプラットフォームシェルスクリプト
7. おわりに
付録

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