著者:杉井 卓男
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ー「書面添付」制度は「ガラス張り」の会計を促すー
書面添付(税理士法第三三条の二)という名前で法制化された申告是認制度は、税務調査の負担から経営者を解放し、より事業に集中できるという点で有用であるにもかかわらず、その利用率は決して高くはない。
本書は、書面添付という制度の成り立ちから実際の利用方法にも立ち入りながら、この制度をいかに広く活用してもらうかについて、職業会計人の立場から提言を行った作品である。
書面添付についての理解を深めたい税理士や、企業の税務担当者にとって有用な一書となっている。
「目次]
はじめに
法制化のおいたち
一、新しい書面添付制度の法制化のおいたち
二、税理士制度の見直し
三、今まで書面添付が活用されていない三つの理由
四、危機感の解消方法
書面添付推進運動のおいたち
一、磯邊律男元国税庁長官の記念講演
二、欧米並みの研修制度
三、認定事務所の業務水準の確保
四、書面添付申告の内容
どうすれば新書面添付を行えるか
一、まず税理士さんに委任状
二、新しい書面添付形式とは
三、新書面添付の記載例
新書面添付のメリット
一、税務調査の不安解消
二、TKC書面添付との比較
三、企業のメリット
四、事前の意見聴取制度
書面添付のPR
一、当局の理解
二、提携企業
三、社会の認知
四、会員相互
五、関与先への広報
所長の意識
一、使命感・租税正義
二、職業会計人の理念
三、事務所基本理念の確立
四、安心感を与えよ
五、恐怖心の排除
巡回監査体制の確立
一、FX2・継続MASなどのコンピューターの積極利用
二、所内制度の整備
三、研修会
四、断固たる決意の発表
五、業務の標準化
六、巡回監査の注意事項
七、監査担当職員
八、巡回監査上の注意
九、職員の定着化
一〇、経理の公開
一一、後継者の育成
添付書面への理解
一、新規会員
二、自信のある関与先からまず書面添付を!
三、達成基準の見直し
四、マルトク( )委員長
五、法的防衛の理解
職業会計人の支援体制
一、提携諸団体の意識向上
二、経済的支援
三、陽の当たる制度
四、システムの開発
五、情報センター
支部例会と生涯研修
一、支部例会
二、組織の構築
三、朝食会
四、オールTKC
五、生涯研修
税務当局確認書
一、書面添付を実施している国税局
関与先の期待
一、関与先は何を期待しているか
二、プライベートな支出は自分の金で
三、不況に強い会社
税理士法第三三条のことと第三五条について
一、税理士法三三条の二と三五条について
二、法定書面の添付制度について
三、計算事項を記載した書面の添付
四、審査事項などを記載した書面の添付
(TKC会報への寄稿) 書面添付の抜本的改革を
(TKC会報への寄稿) すべての税務署管内に書面添付申告書を!!
書面添付Q&A
著者略歴
[出版社からのコメント]
新たな制度を活用するためには、その制度に関する知識だけではなく環境の整備や教育など、様々な準備が求められることも多くあります。そのため新たな制度が広く使われるためには、多くの人がその理念に共感することが必要となるのだろうと思います。本書を通じて、書面添付制度への理解と共感を持っていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
杉井 卓男(すぎい・たくお)
1936年 大阪府松原市に生まれる
1960年 関西学院大学法学部卒業
1976年 TKC入会
以後、TKC南近畿会会長、TKC全国会副会長を経て、TKC全国会顧問
著 書
『私の事務所収益拡大法』(TKC出版)
『税のはなし』(ナンバー出版)
『新しい税のはなし消費税Q&A』(せせらぎ出版)
本書に関するお問い合わせ・ご意見は、
〒580―0021 大阪府松原市高見の里4―5―33
税理士法人 杉井総合会計
松原事務所・・・・20名(内税理士4名) (TEL.0723―35―2090)
新島事務所・・・・8名(内税理士2名)
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