【無料で読める】真心会社：左富士の殺人シナリオ（２２世紀アート）

［商品について］
―恋人のために成功を望む男の先にあるものとは―
有香との出会いをきっかけに、成功したいという思いを募らせるようになった雅彦。フリーターの生活を抜け出すために、大学の先輩のつてで投資会社に入社した雅彦は、営業で訪れたとある山奥の村で、幼いころからの悪友・冬彦と出会う。羽振りがよさそうな冬彦の姿に、疑念を募らせる雅彦。折りしも投資会社に警察の調査が入り、厄介ごとに巻き込まれたくないと考えた雅彦は、今の会社に見切りをつけ冬彦の勤める会社に入社する。やがて出世を夢見て働く雅彦のもとに、冬彦の死の知らせが届くが――。
様々な思惑が絡む中で、運命に翻弄される男の姿を描いた物語。

［目次］
一　無人村
二　土佐料理
三　エスケープ
四　入社試験
五　採用
六　支店勤務
七　展示会
八　冬彦の死
九　有香の過去
一〇　ゴルフコンペ
十一　本社勤務
十二　真心会長の秘密
十三　有香の母と社長
十四　中島社長
十五　古新聞の秘密
十六　社長の帰国
十六　支社長への栄転話
十七　同期生
十八　再捜査
十九　逆さ富士

［出版社からのコメント］
地位や名誉、お金など出世を望む理由は人によって様々ですが、好きな人を幸せにするために出世したいという理由も案外多いのかもしれません。本書の主人公が走る道の先には何があるのか、手に取って楽しんでいただければ嬉しく思います。

［著者プロフィール］
（みのぐち・ただし）
1936年、大阪府大阪市西区に生まれる。
神戸大学法学部卒業、大阪市役所に勤務、主として広報関係の職務につく。
交通局で路面電車廃止記念事業、地下鉄五十周年記念事業を手がけ、市長室で市制百周年記念事業、「OSAKA咲AKASO」キャンペーン事業に携わる。
定年退職後、阪神高速道路協会勤務を経て、現在、大阪市立芸術創造館事務長。
著作に記念誌『「市電」―市民とともに六五年』。
奈良県北葛城都河合町星和台在住。