著者:石川 一郎
ページ数:217

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コロナ禍による臨時休校で、これまで顕在化しなかった学校の問題がみえてきた。教育現場に突きつけられたのは、「未知なる状況にも対応できる」という、新学習指導要領の精神が求めるものである。日本の教育は変わることができるのか。教育関係者や保護者が知っておくべき「教育リスク」を明らかにするとともに、いかに対応していくべきか。民間の教育機関やICTの専門家による助言をまじえながら論じていく。

●目次
はじめに
第1章 コロナ禍で露呈した自律できない学校の問題
 コロナ禍で起こった三つの問題
 学校教育の本質的な問題とは
第2章 未来の教育を予感させる学校 休校対応の差から考える
 大学のオンライン化とリモートワークに対応する学びとは
 オンラインの授業に今後の教育のヒント
 21世紀型教育機構に所属している学校
 聖ドミニコ学園
 札幌新陽高校
 新渡戸文化学園
第3章 入試問題の変化と学習評価の構造──ブルーム・タキソノミーと評価
 自粛から自律へ
 新学習指導要領は「自律」した日本人の育成を目指す
 これからの記述式問題
 評価方法
 eポートフォリオ
 ブルーム・タキソノミーとは何か?
 なぜ、ブルーム・タキソノミーなのか
第4章 探究と評価の折り合いをつけるマインドとは 対談 矢萩邦彦
 探究型の学びとは?
 探究型学習はどこへ向かえば良いのか?
 探究型の学びに評価は必要なのか?
 定性評価とAO入試
 公平とは何か
 これからの教育業界
 民間の問題と展望
第5章 学校における探究型の学びとPBL──ブルーム・タキソノミーの活用
 そうは言っても、大学入試で役に立つの?
 部活動は悪者か?
 多様な大学入試
 総合的な学習の時間
 総合的な探究
 かえつ有明中・高等学校の取り組み
 「なんで、そうなる?」が軽視される教育現場
 聖ドミニコ学園のインターナショナルコース
 「探究」とカリキュラム
 「カリキュラムマネジメント」の必要性
第6章 ICTと学校をつなぐためには 対談 田中康平
 ICTの教育効果が理解されていない
 ネットリテラシーの基本はマナー、そして法の理解
 子どものスピード感と大人の教育観
 何からはじめればいいのか
 学校現場でのICTの学び方
 ICTとブルーム・タキソノミー
第7章 いかにICTリテラシーを身につけるか──ブルーム・タキソノミーの新解釈
 教科書&チョーク&トークの限界
 IT(情報技術)からICT(情報伝達技術)へ
 ICT導入の遅れ
 GIGAスクール構想
 ICTをどう活用するのか
 急成長するEdTechをいかにタキソノミーに組み込むか
 「未来の教室」三つの柱
終章 これからの教育でおさえておくべきこと
 この本で言いたかったこと
 越境しコラボレーションする重要性
 何故学ぶのか
おわりに
編集後記
など

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