著者:高濱正伸
¥550¥0

今イケてる大人でも、子どもの頃からそうだったわけじゃない。
でも、何もなかったというわけでもない――

たくさんの親子や家族のあり方を見守り、悩める保護者に的確なアドバイスを送りつづけている高濱正伸先生(花まる学習会)が、
自身を「子ども時代探検家」と称して、第一線で活躍する6人の男女の子ども時代がどうだったのかを聞いてまとめたのが本書です。登場するのは次の方々。

・宮澤弦さん(Yahoo!取締役)
・岡田光信さん(アストロスケールCEO)
・松山大耕さん(退蔵院 副住職)
・高橋祥子さん(ジーンクエスト取締役)
・辻庸介さん(マネーフォワード社長)
・出雲充さん(ユーグレナ社長)

先生から「いいところがまったく見つからない」と言われたり、「モーニング娘。」を知らずにクラスで浮いてしまったり、
重要文化財を遊びの道具に使ったり、家じゅうを粉だらけにしたり……などなど、
その子ども時代には驚きと抱腹絶倒の連続です。

しかし、その親子関係にはキラリと光る「なるほどポイント」がいくつもあって、
わが子を「できる大人」に育てたい保護者にとっては、とても有意義なお話が満載です。

おもしろすぎて大笑い、でも思わず納得して唸ってしまう……そんな内容の〝おもしろ教育読本〟なのです!

◎本書のポイント◎
いま社会で活躍し、人間的な魅力のある人の子ども時代に共通する5つの項目

「また会いたい!」と思う大人に出会うととても嬉しいものです。
同時に、「その背後にあるものは何だろう」?と興味をそそられます。

高濱正伸先生は、「G1サミット」という次世代のリーダーたちが集う場で、
そんな6人に出会いました。時代を牽引するような知性とビジネスセンスを持っているのに、
気立てがよくて変にとがったところがなく、あたりが柔らかくておもしろい。
優秀な人にありがちな「キレ者アピール」もなくて、とても居心地がいい人たち。
それはなぜだろうと思いながらいろんな話をするうちに、彼らには共通項があることに気づきました。

共通項その1■「農学部出身」
農学は「自然」を相手にする学問。それが彼らの成長や、思考法・思考力に影響を及ぼしていると感じました。

共通項その2■「見えないものを見る力」
「見えないもの」とは、「本質」と言いかえてもいいでしょう。まったく同じような状況を眺めていても、
多くの人が見逃してしまいがちな、人間の持つ特性や法則性みたいなものが彼らには見えていました。

共通項その3■「辛抱強さ、こだわり」
彼らは「自分が納得しないとおもしろくない」という生き方をしている人たち。
わからないことはわかるまで考える、わかるからおもしろい……そういうふうに生きてきたから魅力的なのです。

共通項その4■「没頭する経験」
何かに没頭した経験があるからこそ、自分の興味関心がちゃんとわかっている。
「他人がどう思うか、他人にどう思われるか」ということには関係なく、
「絶対これが好き! これが楽しい!」と思うことに没頭した経験があり、それがいまに活かされています。

共通項その5■「好きなことで生きる」
好きなことで脳がいっぱいになる経験をしたら、そうじゃないと幸せを感じられなくなるもの。
自分の「好き」を突きつめていった結果が、社会を変えるような大きな仕事を成し遂げることにつながっています。

G1サミットで出会った6人は、まさにそんな人たち。
いまの子どもたちにもぜひ出会ってもらいたい、「ステキな大人たち」だったのです。

◎目次情報

■1人目宮澤弦さん[ヤフー株式会社 取締役 常務執行役員 メディアカンパニー長] 子どものファンになる「/また会いたい人」になる!/イジメっ子を黙らせた必殺技!/考えに考えて考え抜く「解答なし勉強法」/土作りの経験が経営の土台に/つらいときに頑張れば信頼度が上がる/理不尽から学ぶ

■2人目岡田光信さん[株式会社アストロスケールホールディングス 創業者兼CEO] 母からもらった科学への興味/原因不明!?なぜいつも間違うのか/人生が変わった出来事/あらゆるものは「間」にあるという考え方/紆余曲折の末、わが道を行く/困ったときに助けてくれるもの

■3人目松山大耕さん[臨済宗大本山 妙心寺 退蔵院副住職] 子どもに対して長期的な視点を持っていた両親/子どもと対等に接してくれる大人との遊び/農学部には「Grow」という哲学が全部ある/物の扱い方や価値観は、あとからでは身につかない/良心に基づいて行動することの大切さ

■4人目高橋祥子さん[株式会社ジーンクエスト 代表取締役] 人と違うのは素敵なこと!/同調圧力で押しつぶされそうに「/モーニング娘。」という娘がいるらしい?/他人のことは気にせず、自分の世界を深く持て/幅広く生命にかかわりたいと農学部へ/生きとし生けるものすべてが尊い

■5人目辻庸介さん[株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO] 多くの大人と子どもに囲まれて育つ/自分がどう思うかではなく、相手がいいと思うかどうか/親の愛情を疑ったことは一度もない/ゲームの世界をリアルに取り入れれば子どもは伸びる!/親に反対される道を行ったほうがいい/起業とは真っ暗闇の中を走り続けること/仕組みを変えると報われる組織になる

■6人目出雲充さん[株式会社ユーグレナ 代表取締役社長] 家中薄力粉まみれ事件!?/ザリガニ釣りから学んだ「常識」を疑うこと/数字から読み解く物語にハマる/思春期の頃/勘違いで仕事を辞めた!?/レアもののミドリムシが教えてくれたこと/天才じゃなくても成功できる、それが農学……ほか

■出版社からのコメント
「個性」がもてはやされる時代から、いまや「多様性」が重要視される時代になりました。そんななか、ともすると私たちは変化ばかりを求められがちです。
しかし、変わっていくものと変わってはいけないものを自分のなかにバランスよく持ち、ブレることのない軸を築ける人こそが、未来を力強く生きていけるということ。
そして、その原点というのは、じつは子ども時代にこそあるのだ――そんなことを本書から感じていただければと思っています。

■内容
体育祭をサボって穴を掘る!→日本のITを牽引する企業の取締役。いいところが見つからないと言われた少年→宇宙ゴミ問題のパイオニア。ピンポンダッシュならぬ梵鐘ダッシュ→世界を股にかけるお坊さん。モーニング娘。という娘がいるらしい!?→ゲノム解析の第一人者。「社長は偉くない」と小学生のときに知る→でも今は社長。薄力粉で部屋中を真っ白に!?→ミドリムシで飛行機を飛ばす。おもしろすぎて大笑い!

■著者について
高濱正伸/たかはままさのぶ 株式会社こうゆう 花まる学習会代表
1959年熊本県人吉市生まれ。熊本県立高校卒業後、東京大学入学。東大農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、作文、読書、思考力、野外体験を主軸に据えた学習塾「花まる学習会」を設立。
1995年には、小学4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立、以降各地で教室を展開している。
また、保護者を対象とした講演会なども精力的に行なっており、学習だけではなく、親子や家族のあり方についてのアドバイスなどが好評を博す。
算数オリンピック作問委員。2018年7月より日本棋院理事を務める。
著書に「小3までに育てたい算数脳」ほか多数。

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