著者:秋本 あきと
ページ数:28
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まず,私の論文対策におけるスタンスを示します。
論文対策は世の中に色々とありますが,
私は,「実行可能性」を重視します。
重要なのは,本番で発揮できる実力を身に付けられるか,です。
絵に描いた餅ではいけません。
特に社会人はとにかく時間がない中で,択一,論文,面接と複数の試験対策をしなければなりませんので,その点を考慮して対策を考える必要があります。
本番で使える実力を「確実に」身に付けるためには,
「型」を身に付けるのが第一と私は捉えています。
「型」は,後天的に身に付けることができるからです。
トレーニングを重ねれば,誰でも,それなりの型を身に付けることは可能です。
「型」があると,なぜ本番で実力を発揮できるのでしょうか?
それは,書くべき構成が決まっているからです。
構成とは,形式のことです。
どんなテーマが出題されても,背景(課題につながる)・課題3つ・方策3つ・まとめ(決意表明)という順番で書くことは決まっているのです。
あとは,テーマに合わせて,事前に準備したネタをどのように組み合わせるかを考えて,
ひたすら答案に書けば,論文試験は無事に終わります。
また,文字数が不足することがなくなります。
特別区経験者は,書くべき文字数が多めで,1200字~1500字程度とされています。この文字数を書けないということで悩む受験生がいます。
しかし,「型」を身に付ければ,文字数が1200字を下回ることはあり得ません。
上記の構成で,事前にネタを準備していれば,容易に1200字は上回ります。
「型」が重要だとして,では,どの「型」を身に付けるか,が次の課題です。
私は,大型書店に置いている昇進試験の論文対策本全てに目を通して吟味に吟味を重ねて,下記の本に行き着きました。
この本に書いていることは非常にシステマチックです。こうなればこうなる,という流れを読み取ることができる記述なのです。
「昇任試験 合格論文の絶対ルール」地方公務員論文研究会 編著(学陽書房)
(以下「絶対ルール」といいます。)
私は,特別区経験者の論文対策をどうすればいいかと受験生から相談を受けたとき,必ず,「絶対ルール」を紹介しています。課題式論文については,この本だけで,試験本番で合格点を取るために必要な方法論を身に付けることができるからです。また,「絶対ルール」から学んだことは,職務経験論文にも応用できるものです。
その上で,添削を受けて,本当に方法論を身に付けているかを確認すれば,論文試験対策としては十分です。
あとは,方法論に沿って,試験本番に向けて,ネタを蓄積していくことになります。
さらに,「型」を身に付けることで,効率的に論文対策を行えるため,他の試験科目に余った時間を割り当てられるという副次的なメリットもあります。
特に直前期は,教養試験対策に意外と時間がかかるものですが,論文対策でやるべき範囲が定まっていれば,計画的に教養試験対策に時間を配分することができます。
ちなみに,「絶対ルール」の「政策的課題」の出題例には,特別区経験者の過去問と同じような問題がごろごろころがっています。一通り押さえておけば,試験本番で,初見の問題だから書けなかったということはなくなります。
本ペーパーは,社会人経験を積んだ独学者を想定して書いています。
仕事を通じて,ある程度の文章は書いてきたけど,論文試験に向けて,どのような取組をするか迷っている方,
そのような方に是非読んでいただき,参考にしていただければと願っております。
試験本番に向けて,やるべきことをやれば結果は必ず出るのが論文試験です。
一緒に頑張りましょう!
<目次>
第1 「絶対ルール」の目次
第2 「第1章 合格論文を書くための絶対ルール」のポイント<筆者コメント付>
第3 第2章&第3章の合格論文例の実践的な使い方
【参考1】職務経験論文の過去問
【参考2】課題式論文の過去問
【参考3】特別区職員ハンドブックの効果的な使い方
シリーズ一覧
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