著者:鎌田 博
ページ数:131

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 天皇家は現在に至るまで126代、約2600年以上に亘り、「万世一系、男系の天皇」が続き、一度たりと王朝交代がなく、世界一の歴史を持つ皇家とされています。現在、世界には26の王室があり、キングはあまた見られますが、天皇家だけが王よりも格上の皇帝・エンペラーです。
 ローマ帝国も中国王朝も滅びた今では天皇だけがエンペラーと呼ばれています。日本で皇帝の名を最初に海外に向けて主張したのは聖徳太子です。小野妹子を遣隋使として隋の煬帝に派遣した際に、「日いずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや」との親書を送りました。ここで言う天子が皇帝の意味です。煬帝は当然激怒しますが、聖徳太子は一歩も譲らなかったと言われています。
 実はその天皇家のルーツや歴史を語る資料が十分に残っていません。現在においても約1300年前に作られた古事記と日本書紀(記紀)が第一義的な判断材料です。厄介なことにその内容に多くの問題が見られます。記紀は飛鳥時代から奈良時代に天武天皇の命で作られました。目的は天皇家を国家統合の要とし、盤石な存在とするためです。その為に神話などを用いて「天皇家の神格化」を図りました。
 その結果、出来上がった記紀には、時代設定の不自然さや荒唐無稽な逸話が随所に見られ、信ぴょう性に劣るものとなりました。例えば、古代天皇の平均寿命が100才を超えたり、日本の建国が紀元前660年の縄文末期あるいは弥生初期とするなど、考古学的に見てあり得ない時期となっている事です。そのような問題点があっても、現実に天皇家は今も存在しています。
 本書は天皇家の歴史と日本神話を中心に述べるつもりでしたが、天皇家を述べることは、日本の歴史も語ることに繋がる事が分かりました。それほど天皇家は日本にとって重要な存在なのです。そして今後も日本の象徴として続いて貰わなければならない存在なのです。本書では歴代の天皇全員の実在と神話物語が史実の一部を物語っている事を明らかにするものです。
 それをジーンさんの力を借りて根拠を示していきます。歴史ですので推測に頼る場面を多くあります。しかしその理由もジーンさんが提供しています。日本が誇る天皇家の存在を支持する内容となっています。後はいつものように読まれた方の独自の判断です。

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