著者:Kotaro
ページ数:64

¥560¥0

本書は「本気で早期リタイアしたい人のため」の書だ。

わたしが40代前半で会社を早期リタイアして、およそ9年が経過した。

退職したのは2011年(平成23年)だ。3.11の東日本大震災による災害と不況の真っ最中だった。2020年(令和2年)の「コロナ禍」よりもひどかったと記憶している。「お先真っ暗」な時期に会社を辞めて早期リタイア生活に突入した。

わたしの早期リタイアは、いま米国で流行している「FIRE」ではない。
「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early」の略で、訳すと「経済的に独立して早期リタイア」だ。経済的独立(莫大な貯蓄や不労所得などで働かなくても生活できる状態)を達成して、引退の目安とされる65歳よりかなり早く仕事から足を洗って自由に生きるという運動(ムーブメント)だ。「解雇する」も英語で「FIRE」なので、言葉を掛けているのかもしれない。

わたしはふつうの日本企業のサラリーマンだった。特に高給取りでもなかった。米国の「FIRE」のようにビジネスで大成功して大金を作れたわけではない。コツコツと貯金と株式投資で「早期リタイア資金」を少しずつ増やしていった。

「早期リタイア」はマイナーなライフスタイルだ。

ある程度のまとまった貯蓄(少なくとも1,000万円以上)をためこんで定年よりもかなり前(30代~50代前半くらい)に会社を辞めて自由に生きるなんて、サラリーマン100人のうち1人が実践するかどうかのライフスタイルだ。「会社辞めたい」と愚痴りながら「70歳まで働くしかない」と思い込んでいるひとが100人中99人のふつうのひとだ。

しかも、2020年のコロナ襲来でますます「早期リタイア」はマイナーになっていくだろう。本書を書いている2020年10月現在、コロナ禍による不況の真っ最中だ。サラリーマンの多くは収入減と老後不安で「早期リタイア」どころではないのかもしれない。「人生100年時代」でもあるので、少なくとも定年まで働き、定年後も1年でも長く働く「一生Go To Work」が時代のトレンドになる。

しかし、本書が「それでも早期リタイアしたいんや!」という「本気度」の高い方や、実際に早期リタイア生活を実践している方の役に立てれば幸いだ。

本書は、著者のブログ「SOUTAi 40」の2018年に更新した記事の中から「早期リタイア」に役立つもの厳選して大幅に加筆修正した上に、書き下ろし記事を多数加えたものである。

【目次】
はじめに
01. 40代前半で早期リタイアした経緯
02. 早期リタイアは「タイミング」ではなく「勢い」で実行する
03. 退職の意思表示は「口頭」か「メール」か迷った
04. 早期リタイア資金を用意するための心得5カ条
05. 早期リタイア1年目の「3大支出」にパニックになるな
06. 早期リタイアしたがヒマで死にそうなときはどうすればいいか
07. 年収300万円でも40代前半で早期リタイアする方法
08. 早期リタイアを本気で考え始めた貯金額は3,000万円
09. 早期リタイアは「一生遊んで暮らせる貯金」を持っている方が失敗しやすい
10. なぜサラリーマンでいると「安心」なのか
11. 「社交的ぼっち」は楽だけど苦痛なので会社を辞めた
12. 「早期リタイア」という人生を選ぶきっかけとなった座右の書
13. 確定申告は「青色申告」しよう
14. リタイア生活に必要な貯蓄額を他人に決めてもらうの?
15. 早期リタイアの心配事は10割起こる
16. 「預金封鎖」は心配していない
17. 株の配当金や売却益で早期リタイア生活を送るのはハイリスク
18. 宝くじで1億円当たって早期リタイアしたら悲惨な末路になるか
19. 早期リタイア生活に紙の手帳はいらない
20. 早期リタイアして100歳まで働かずに生きる
おわりに~のんびり月見ができる早期リタイア生活を続けたい
参考文献
参考URL
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