著者:勝田貞次
ページ数:92

¥110¥0

主に戦前に金融経済界で活躍された、景気研究所長・勝田貞次氏が著わされた「投資のコツ」(昭和8年刊行)という相場戦術書の名著復刻版です。元版は、東京 株式会社宝文館 です。

(序から)

株式相場で成功するのには、見方や仕方よりも人物が必要です。
やはりシッカリした人物でなければ、事業をやっても成功できないように、株式相場をやっても成功するはずがないのです。
これは見やすい真理なのですが、世の人は容易にこの点に気づかず、いたずらに人物抜きでアブク銭を儲けようとかかります。
これに反する人がもし株式相場での成功も人物が第一であることを悟り、人物主義で相場を張れば、必ず成功疑いないと思います。
人物主義の相場の仕方とは、

(一)合理性を確信し、
(二)途中の波乱を超越し、
(三)値頃関係にとらわれず、
(四)人気に迷わされず、
(五)株式相場を必然性の現われと見て、絶対にバクチ視されない仕方です。
これさえできれば、株式相場で成功しないことはないのですが、人物ができておらない人々は、これこそ株式相場成功の秘訣であることに思い至らず、かえって罫線とか値頃とか人気とかその他ろくでもないものに気をとられて、株式相場で失敗するのです。
私はこうした点に着目して人物主義でなければ、株式相場で成功はできないことを、具体的に述べてみたいと思い、本書を著した次第であります。
読者諸賢が、この点を諒(りょう)されれば、本書の目的は足れりであります。

昭和8年11月1日 著者 識

目次
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相場は道なり
相場成金と人格
相場は成金への捷径
相場のねらいどころ
相場成功の秘訣
知信行の一致
二つの投資法
株式相場のコツ
人気と合理性
長期投資とその態度
投資物件
有価証券の選定
目先の波乱を超越せよ
大勢張り
機会張り
計画張り
資産家の投資の心得
目先的投資法
投資と投機
投機と人柄
人柄の分析
投機が一人前になる迄
相場は見方より仕方
相場の二つの仕方
「逆張り」と「ねらい打ち」
この二法以外に道なし
投機失敗の原因
失敗する理由
理屈張り
順張り
欲張り
値頃張り
罫線張り
早耳張り
腕力張り
仕手張り
組張り
提灯張り
大勢張り
利回り張り
ナンピン張り
小掬い張り
末広張り
効果的な方法
相場の味わい
株式投資と年代
損する人々
調節買いの本尊
相場の秘訣は相場に誘惑されぬことなり
女は新東がお好き
新東相場の張り方
新東はこのように利用すべし
女は意地の曲がったもの
チャブ付きの天才
博才女史伝
言うことは言い得ても
仲買人のささやき

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