著者:日本アナログ力増進協会 代表 近藤 裕
ページ数:54

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近年ESG、SDGsといった言葉がもてはやされ、環境に配慮しようと盛んに叫ばれています。では私たちは日光や空気についてどのくらい知っているでしょうか?
私たちは日光や空気がなければ生きられません。言うまでもなく日光や空気は私たちにとって欠かすことのできないものです。その日光や空気について私たちは関心を持って日々向き合っているでしょうか?
私たちを生かしてくれている身近な自然-日光、空気(風)、空、水、土、野草、樹木、他の生物等-について知っているようで全然知らない、そして無関心すぎる、五十年以上生きてきて今私はそう痛感しています。
あまりにも人間だけの社会、人工的社会にばかり目を向け、とらわれて生きてきたのではないだろうか。我々は人工的社会に生きている以前に、自然界に生かされています。そんな当たり前のことを意識せず、人工的社会でうまく生きていくにはどうすればよいかといったことにばかり日々汲々としているのです。
ESG、SDGsなどといった掛け声もよいのですが、私たちを生かしてくれている身近な自然に深く関心を持って日々向き合い感謝することこそが、今私たちにとって最も必要なことなのではないでしょうか。
人間社会は急速に変化し先が見えない不安な時代に突入しています。ネット社会の膨大な情報の渦の中に飲み込まれてしまわないためにも、生かされているという原点に立ち返り、自身を取り巻く自然の凄さ、素晴らしさ、不思議さを全身全霊で認識し、地に足を着けた生き方をすることが必要であると私は考えます。
アナログ式研究とは、私たちを生かしてくれている身近な自然に興味関心を持ち、その凄さ、素晴らしさ、不思議さを自由に思う存分味わい、新たな発見を楽しみ、そして日々感謝する、ということなのです。
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