【無料で読める】プラトンの背景を哲学する：第１巻 プラトン の背景を哲学する

この本のシリーズは現代の米中関係にまで及ぶ民主主義の在り方を根底より考え直すことに役立つと考えます。英語版「A New Approach to Homer」の思索の中から、日本語版に向けて特徴的項目分野に従って抜き出したものです。この４巻シリーズは特に「プラトン哲学の生成」に関する内容であり、愛の表現に至る「エピテュミアという概念」思想は、３巻シリーズの文学的象徴と拡散の表現運動の生成を経て、哲学思考のディアレクティケーに統合していく脳の働きがを考察するものです。
　時系列に並べられた項目は、私の思考の発展をそのまま追うことであり、系統立てるものではないが、それによって逆に思考をどのように発展させるべきであるかを追うことを可能にした実験的並びです。その時々に於いて変化しながらも変わることのない複合的テーマ追求の姿勢を同じように体験してもらうことで、哲学的思考の実践や日々の変化をそのまま楽しむことが出来ると考えます。
　全体の構想は、読者諸氏が古代ギリシャの文学の原点であるホメロスの２つの叙事詩、プラトンの著作のある程度の内容は把握しているものとしながら、そこに現在までの学問的研究の観点を超えるべき視点を新たに加えることで、彼の哲学生成そのものを見ながら、悲劇と哲学との関連、更にはローマ文学への道も新たな統一的観点で眺めることを狙いとしています。単なる概論では、表現を味わい興味を維持しながら深く知ろうとする動機にはならないと考え、内容と私論への疑問を絶えず持ちながら同じ問題意識を持って進められることが狙いです。