著者:YOSEE TAKAHASHI
ページ数:223
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もし、あなたにも自然が語りかける言葉を聞けることが出来たなら、この先、あなた自身のため、そして、あなたの大切な人たちのため、未来の子供たちのために、緑の地球を守っていけることが出来るはず…
そんなテーマをもとに描かれたのがこの「虫と話せる女の子の物語」です。
「混濁とした世の中、先の見えなさげな世の中に、一石を投じることができたなら…」という想いから、実に7年の年月をかけて…本編は創作されました。
[まえがき/~緑の地球を未来の子どもたちに残すために~より抜粋]「草も虫も鳥も、微生物もカビも、この世には何一つ無駄なものがない。
ひとつとして特別なもの、秀でたものもない。
そう気づいたとき、『人間だけが特別』だと思い込み、自然の循環からはみ出し、地球を我がものにしている…ことを知った。
立ち止まって考えてほしい。
あって当たり前だと思っている『酸素、土、水、風、光』などのことを。
無くなればいい、と思っている『草や虫や菌』などのことを。
真実は全て『循環の中』にある。
このことを知れば、すべての答えが見えてくる。
何の代償も求められずに、誰にでも平等に与えられている。
自然界の素晴らしさを畑から少しずつ伝えたい。」
以上の言葉は、我が農法の師、赤峰勝人氏の言葉です。
赤峰氏は、1960年代から1970年代にかけて、独自の農法研究に10〜20年の年月を費やし、農薬も化学肥料も使わない「循環農法」を完成させた方です。
「このまま農薬や化学肥料で作った作物を食していけば人類は滅亡してしまう!」
と、農薬や化学肥料が大々的に導入し始められた「近代農法」全盛期に、早くもその安全性について危惧しました。
そして当時、多くの人が「要らないもの」と忌み嫌っていた「草、虫、菌」は、
「地球上のすべての命にとってかけがえのないもの」であるとの発見をし、それぞれが
「神草・神虫・神菌」なのだ、と説き続けてこられました。
また、農薬や化学肥料を使って出来た農作物などを食べた母体から産まれた子供たちにアトピー性皮膚炎が多いことを発見し、「これは伝えていかねば!」との信念のもと、普段の農作業の傍ら、
・「アトピーは病気ではない」、「循環農法」など多数の著書を刊行
・長きにわたって全国各地を講演・地元、大分県での後継者育成や百姓塾開催などの活動をされてこられました。
そして今回、ご紹介する私の創作物語、「アカマツの森のケオス」 〜虫と女の子の命の物語〜では、赤峰氏のその言葉が意味することを、
「肺の病気を患う一人の少女」と、
「森を守るお手伝いをしていると言う一匹の虫」
との「命の大切さと友情」を描くことで表現した小説です。
物語の舞台は1980~90年代、ある小学生の女の子と、森に暮らす、とある虫との「命の大切さの真実」が、この小説には書かれています。
高度経済成長期に人間が引き起こした公害・自然破壊があらゆる命を危機にさらしていることを背景にして、
「自然界の命の大切さ」を確かめ合う女の子、良子とケオスという名の一匹の虫…。
物語自体はフィクションですが、時代背景は事実に基づいています。
高度経済成長で引き起こされた問題が如何に、
・子どもたちの健康に悪影響を及ぼしていき、
・その後の一億総病人現象を生み、
・日本の森や林、自然を壊滅させ、
・すべての生態系の「命の循環」を崩していったのか、
そしてそれは現在、人々が苦しみや不安を感じずにはいられない…
ことに繋がっている、現在の日本の悲劇を生むことになっていることが、
わかるような話の構成にしたつもりです。
本物語が、小さなしずく一滴となって、あなたの心に波紋を生じさせ、
その小さな心の動きの広がりが、あなたと、あなたの大切な人たちに波及すれば嬉しいです。
自分自身と、大切な人を守るために。
世界が変わるためには、あなたが「まず変わる」必要があります。
この混濁とした世の中が変わってほしいのであれば、
あなた自身が「まず変わる」必要があります。
本書がそのキッカケになってほしいと、すでに私は、今ここで祈っています。
[第一章/~安全で安心な未来を残すために知るべき真実~より]~「嫌われもの」は「愛されるべきもの」だった~
(中略)
どれだけ人間に嫌われようとも、彼らは私たちを守ってくれています。
いいえ、あえて人間を守ろうとしているわけではなく、それが「自然の循環の一部としての役割」であり、人間だけがその 「循環の一員から外れて」、すべてを掌握しようとし、自然を破壊し続けています。
人どうしが嫌いあい、争いあい、いがみあったとしても、「要らない人間などいない」はずです。虫も同じなのです。
そして雑草と呼ばれて邪魔者扱いされる草も、ばい菌と呼ばれて敵視される菌も、皆んな人知れず、地球を生かすために貢献してくれています。
ところが人間だけが、自分たちの利益にならなさそうなものは「要らないもの」として排他的になってしまいがちです。しかし…あなたがこの世に必要で産まれてきたように、彼らも必要があって存在してくれています。そこに気づいてもらいたくて思いついたのが、虫を主人公にした物語を創作することでした。
「ケオス」という名のその虫はマツノマダラカミキリという種類の虫で、お話の中にも出てきますが、昆虫図鑑などを見ても、「マツの木を枯らす害虫であり、人々から嫌われている」と、それこそ子供向けの図鑑にもそう書かれています。そして、見た目も決して愛らしい…とは言えず、どこをどう切り取っても、嫌われそうな、そんな虫なのです。しかし、害虫だと呼ばれる原因となったその裏には、「知られざる真実」が隠されていました。
(中略)
ここから先は次章から始まる物語を読んでいただきたいのですが、「嫌われもの」とされるものが実は、「 愛されるべきもの 」だった、「要らないもの、邪魔だ」として避けられているもの、そんなものこそが大切な大切な、かけがえのないものであり、この世の自然界に発生したもので、必要のないものはない、意味のないものはない、雑草も、虫も、菌も、この地球を緑豊かにして、他の命を生かすためにいてくれている、との気づきを得てほしくて、この物語は書かれています。
「この世に要らないものなどない」と、あなたが気づいてくだされば、きっとこの地球と子どもたちを守ってくださることに繋がるのは間違いないし、あなた自身も、この世に必要で生まれてきたんだ、と意味があって生まれてきたんだ、と気づくでしょう。
そして「すべての人、動物、植物も、必要があって、そこにいる」との認識が湧いてきたなら、何があっても相手を責めたり、咎めたり、評価をしなくて済むはずです。あなたも私も、あの人もこの子も、何も咎められたり、責められたり、評価をされる必要もなく、存在自体が素晴らしいのです。
自分自身を愛し、他者を認めることが出来たなら…そうなればどんなに平和な世の中になるでしょうか。もしこれを今、読んでいるあなたが、
・これからの自分の命を輝かせ続けたい
・安心安全な地球を残していきたい
・子どもたちや家族、大切な人たちと豊かに生きていきたいと、考えるなら…
ぜひ登場人物たちが遭遇する「出会い・やりとり」を、物語のなかでご一緒に体験し、彼らの友情と信頼、学びを通じて「真実への気づき」を得て頂きたいと願っています。あなたにとっての「しずくの革命」になれば感無量です。マツノマダラカミキリのケオスを通じて、伝われば嬉しいです。
〜目 次〜〇まえがき ~緑の地球を未来の子供たちに残すために~〇第一章/安全で安心な未来を残すために知るべき真実 ・「嫌われもの」とされるものは「愛されるべきもの」だった! ・地球上から危険な食をなくす信念 ・すべての原因が「化学物質の食べ物づけ」と「塩切れ」〇第二章/アカマツの森のケオス「虫と女の子の命の物語」 ・出会いと別れ〇第三章/あなたと、多くの子供たちを病気にしてしまわないために ・ 今、あなたが直面している現状 ・「農薬使用大国」日本、アメリカの約5倍 ・「日本の農薬残留基準値の緩和」例 ・ なぜ世界各国が「禁止/制限」するのか? ・「世界機関が認める」発ガン性物質 ・「なぜ日本で売っているの?」 ・「なぜ日本人のほとんどは知らないの?」 ・ どれほど「日本人が世界を知らない」のか? ・「なぜ日本人に知らせないの?」 ・「なぜ日本のメディアが日本人のためにならないことをするの?」 ・ 何かに心配しないで暮らせる未来を手に入れよう! ・ 塩は命の恩人?!解決の糸口は「まず知ること」〇~祈りをこめて~ あ と が き ・あなたにしてほしいこと
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