著者:楠浦 崇央
ページ数:217
¥550 → ¥0
知財戦略の中でも、特に重要なのは新規事業の武器となる特許を取得できる発明です。発明は、競争力のある製品・サービスの実用化・事業化とマネタイズを考える上で欠かせません。本書では、これからの時代に求められる「先読み」の知財戦略の考え方、事業創出につなげるための企画の考え方を、具体的な企業の事例を挙げて解説。そして、著者の長年の経験から生まれた独自の発明メソッドを公開し、発明が生まれるまでの詳細なプロセスを、実例を交えて詳しく紹介します。
著者・楠浦崇央氏は、新規事業創出の支援と発明・知財教育の二つのサービスを通じて、「100年続く事業」の創出と、それを達成する人材の育成を行う、TechnoProducer株式会社の代表取締役CEO兼「発明塾」塾長。TechnoProducerはこれまでに一流企業を中心に200社以上の新規事業や知財戦略を支えてきています。また、楠浦氏自身、アメリカの発明投資ファンドからアジアのトップ発明家8人に選ばれた、発明家でもあります。
〈内容〉
【第1章】
特許戦略のすすめ 〜AIには新規事業創出や発明はできない〜
1. 「攻め」の知財戦略がない企業は生き残れない?
2. 知財戦略・特許戦略のニューノーマルは「モノをつくる前に特許を取ってオープン化」に
3. 「モノをともなわない発明」は紙と鉛筆でできる
4. 設計図から企画書まで、1人が一気通貫でやりきるスピード感が重要
5. どんなにAIが進化しても、発明は人間にしかできない?
6. 賛同者が3人いたら、そのネタはやらない方がいい
7. 知財戦略の「核」になる特許が取れる発明をしよう
【第2章】
特許で得すること
1. 特許は経営上のオプションを与えてくれるもの
2. オープンイノベーションのツールとしての特許
3. 「発明先取り会議」と巧みな特許戦略で未来を創るマイクロソフト
4. 特許を武器に活躍しているベンチャー企業①
5. 特許を武器に活躍しているベンチャー企業②
6. 特許は「未来」を預言して事業の足場をつくるためにある
【第3章】
新規事業のネタ探しは特許情報分析から始まる
〜「エッジ情報」の活用が肝〜
1. 特許は新規事業のネタ探しに活用できる、絶対にお得な情報源
2. 川崎重工時代や小松製作所時代、特許はほぼ読んでいなかった
3. 僕が特許情報分析に興味を持ち始めた理由
4. 先行技術から「課題」をあぶり出す
5. 特許情報の読み方を知っていますか?
6. 「その特許にお金はついているか?」が分かれば先読みが確実になる
7. 意識が変わる? 発明アイデアのヒントが詰まった特許例
8 . 「発明塾」の発明法の3つのポイント
9. 「エッジ情報」を探せ!
10. 「エッジ情報」探索の事例
11. アイデアを一緒に育てる仕組みを持とう
12. 思考回路が違う人との「協創」には共通言語が欠かせない
13. 投資家目線でアイデアを育てる
【第4章】
発明創出実践編1 ありきたりなアイデアを「理想的な発明」に「育てる」
〜土壌浄化に関する「植物」のアイデアを「電気泳動技術で浄化するシステム」の発明へ育てる〜
1. まず思いついたのは「品種改良した植物」というアイデア
2. いったん「植物」の具現化を考えて課題を見つけてみる
3. そもそもなぜ植物にするのか? アイデアの裏にある「設計思想」を言語化する
4. 植物ではなく、棒や板でもない「発明の理想状態」を満たすモノは何か
5 . 「気づいてしまえば当たり前」にいかに気づけるか
6. 発明は発明から生まれる
7. 発明は「行き詰まる」もの
【第5章】
発明創出実践編2「みんな気づいていないが、実はこの発明が必要である」ことを証明する
〜水質検査チップをオンデマンド製造して途上国の水データの収集を行う水質検査IoT・ビッグデータシステム〜
1. 「エッジ情報」に、いかにしてたどり着くか
2. そもそも発明のストラテジーは明確か?
3. ワークシートを書きながら考えよ、そして先行例を調べよ
4. 先行例が見つかってからが勝負!徹底的に近いものを探せ!
5. 先行例からの飛躍を徹底的に言語化し、コンセプトに落とす(発明提案書バージョン1)
6. 発明提案書を書きながら「課題-解決」を考え抜く
7. トレードオフを明確にし、発明を再構成する
8. さらに先行例が見つかる 〜差分から必然性を考える〜
9. 発明提案書は「企画プレゼン」であり「設計図」でもある
10. 発明提案書完成版を読む
11. 発明の全工程を振り返る
【おわりに 】
社内に発明家を育て、新規事業を量産する
1. 「良い仲間と良い議論」をしよう
2. 挑戦が人を育てる
おわりに 〜世界で戦える事業の創出を支援します〜
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