著者:わたなべのぶこ
ページ数:36
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人生をひと・もの・お金の3つの視点で考えてみませんか?
実家のあと始末から学んだこと
早めの準備とサポーターが肝心かなめ!
光り輝く☆グレイスライフの応援団になりたい!
私は、Art税理士法人の代表税理士わたなべのぶこ
『おひとりさま税理士のぶこセンセ♪』として毎日忙しく仕事をしていました。
そんな多忙な中にいきなり訪れた介護の日々
ひとり娘として・・・
跡取り娘として・・・
税理士として・・・
介護に携わった日々のことを綴っていきます。
いきなり、そう、まさに青天のへきれきのように突然始まったうちの実家の終活物語。
両親二人とワンコのグレイス
介護者:私一人
どたばたストーリーを通して感じたこと、
元気なうちに準備しなくてはいけないなぁと。
そして、それは一人では難しいことだなぁと。
特に自分が年を重ねてからでは大変なことだなと。
55歳を過ぎたら、始めませんか?
それは、自分自身のために
さらには、大切な人たちのために・・・
2018年5月24日 父は旅立った。
早いもので、もう丸3年。
父のことを思い出すと
本当に頑固な人だった・・・
自分を曲げない人だった・・・
「俺は悪くない」が口癖だった・・・
喧嘩の絶えない両親だった・・・
私には忘れられない一枚の画像がある。
色褪せたセピア色の画像・・・
母は、横暴な父に耐えられず、実家に二人の娘を連れて帰った。
祖母は私たち三人を暖かく迎えてくれた。
しかし、父親(私の祖父)は早く病死し、実家は母の弟が後を継いでいた。
その叔父の言った言葉・・・
「戻ってきても面倒はみれない」
「父親があんなひどい奴だからこんなことになった」
その言葉を聞いて、幼い私は、泣きじゃくった。
記憶はあいまいで、事実とは異なるかもしれない。
そのことが本当のことであったのかどうかは、検証できない。
でも、私の心に残る悲しく辛いシーン・・・
経済的に自立できない母。
結局、娘二人を連れて父の元へ戻った。
そんな母の口癖・・・
「どうせお母さんなんか・・・(自分ばかり苦労してるって言いたい?)」
「お前はお父さんにそっくりだ・・・(嫌いな父に似ている私、愛されてない?」
父の最後の入院のとき、その病室でのできごと。
もう長くないからと施設入所中の母を連れていった。
父は私の問いかけには答えない。
ところが、母の問いかけにはしっかりと答えた。
喧嘩ばかりではあった二人。
でも、二人の間には娘が計り知ることのできない
確かな絆があったのだと。
そんな驚きの瞬間だった・
父は、また、仕事に対しても頑固な人であったと思う。
父親が戦死したため、大学への進学はできなかった。
けれど、大学を卒業した人たちに負けじとがんばる努力の人であった。
様々な資格を取っていた。
そのため、娘二人には教育パパであった。
当時住んでいた家の隣は『そろばん塾』
そこに通っていた。いや、通わされていた。
そして、帰ってくると家で復習の時間。
いやだなぁと思いながらも、父は有無を言わせない。
このときの画像も目に浮かぶ。
でも、それがあるから今の私がある。
税理士になれたのも
あのときがあったから、そう、父のおかげ。
父が亡くなって思ったこと。
生前、私は父が亡くなっても悲しくないと
考えるような親不孝な娘であった。
それは両親の不仲を許せない私がいたから。
私には二歳違いの姉がいた。
姉は20代で自らその生涯を終えた。
その理由も両親の不仲のせいだと思い込んでいた。
そんな私は二人を恨んでいた。
でも、父が亡くなった後、その喪失感で、鬱状態になった・・・
想定外であった。
そして、父は私に何を託したかったのだろう。
そんなことを深く考えるようになった。
そして、両親の終活日記を振り返っている。
父に送る感謝のメッセージとして・・・(まえがきより)
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