著者:パウロ・ハタナカ
ページ数:424

¥1,320¥0

〈あらすじ〉
記憶を失くした青年“レイラ”が目を覚ましたのは、文明が崩壊し戦争によって荒廃した世界だった。

今までの考え方や価値観が通用しない世界で、彼は静止軌道上にある軍事衛星の『自律式対話型支援コンピュータ・カグヤ』から受信する声を頼りに、かつて栄華を極めた『旧文明』の遺物を回収するスカベンジャー(廃品回収業者)として生きていくことを選択する。
そしてレイラは、放射性物質が今も残る瓦礫に埋もれた廃墟の街で、恐ろしい姿をした危険な突然変異体や、冷酷無比の略奪者たちを相手に熾烈な生存競争に身を投じるのだった。

〈著者からの一言〉
この物語は(母語ではないため)日本語の不得意な作者が、辞書と睨めっこして日々試行錯誤しつつ執筆しました。自分が表現したい世界を文章として的確に表現できるように、たとえば廃墟の街に流れる空気や匂い、果ては日の光によって変化する街の表情までが読み取れるように書いています。じっくり読んでもらえたら嬉しいです。
【目次】
第一章
 それが今の私で、そしておそらく私のすべてだ。
 怪物
 家政婦ドロイド
第二章
 多脚型車両
 守護者
 鳥籠
 スカベンジャー組合
 サスカッチ
 不死の導き手
 ジャンク品
 鹿の群れ
第三章
 警備室
 闇市
 建築機械
 暗い世界
 襲撃
 ヴィードル工場
 希望
第四章
 誘拐
 気持ち
 市街戦
 不死の子供
 光の先へ
書籍版特典SS
 救難信号

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