著者:木村 匡孝
ページ数:171

¥980¥0

スーパーカブにまつわる、たくさんの「なぜ」。
その答えの多くは創業時のホンダにあり。
秘密を探りに当時の日本へタイムスリップ!

また、本田宗一郎の開発した製品だけではなく、藤沢武夫の開発した「あるもの」がなければ、発売して間もなく不人気車種の仲間入りをしていたかもしれないという、オドロキの事実が本作にて明らかになる。
発売から60年を超えてアニメ化されるなど、注目され続けるこの製品は、どのように生まれたのか。
歴史探求推理技術創業ロマン物語。

どうぞお楽しみください。

<まえがき(抜粋)>

アニメ化もされて注目を集めるスーパーカブ。
戦後の日本で開発されヒットしたこの製品は、ホンダのアメリカ進出、ヨーロッパでの工場建設をはじめ、世界160か国以上で販売され、15か国16拠点で生産されてきました。
The Beach Boysの楽曲Little Hondaは、スーパーカブに乗る楽しさとともに小型エンジンの小気味いいリズムを感じさせ、アメリカ進出の際の人気ぶりを思わせます。
2017年には累計生産台数が1億台を超え、単一機種の乗り物の生産台数として圧倒的な記録を打ち立てた後に発売60周年となる2018年を迎えるなど、発売時と変わらないコンセプトで注目を集め続ける同シリーズですが、個々の部品は発売当初と同じものなど1つとしてありません。
このことは、場所が変わり、時代が変わっても、変わらずそこにありつづけるために、スーパーカブが変わり続けてきたことを思わせます。

本作では「スーパーカブがどのように生まれたのか」という事実を知るために、先行研究からそのきっかけをつかみ、文献やインタビュー等を頼りにまだそれが生まれる前の時代にタイムスリップします。当時の状況を論理的に分析することで、その開発過程が明らかになります。

それでは、創業時のホンダへのタイムスリップに、しばしお付き合いください。

<もくじ>

まえがき
1.研究の背景
2.先行研究のレビュー
2-1.創発的戦略
2-2.競争戦略
2-3.破壊的イノベーション
2-4.製品ライフサイクル及び産業ライフサイクル
2-5.オートバイ産業
2-6.ホンダ
2-7.まとめ
3.リサーチ・クエスチョン
4.研究目的
5.研究方法
5-1.データ収集方法
5-2.分析方法
6.事例の分析及び検討
6-1.ホンダの創業(1946-1952)
6-2.カブF型自転車用補助エンジン(1952-1954)
6-3.ホンダの体制強化(1953-1957)
6-4.スーパーカブ(1956-1958)
6-5.カブF型の分析
6-6.スーパーカブの分析
6-7.理論的な検討
6-8.実践的な検討
7.貢献と今後の課題
8.補論
8-1.スーパーカブの開発者たちのことば
8-2.スーパーカブの現物調査、ユーザーへのインタビュー及び文献調査
8-3.1957年頃のオートバイユーザー(ビジネスユーザー)
注釈
参考文献
その他の調査
あとがき

<作品紹介>
稀代のイノベーター、本田宗一郎と藤沢武夫の物語。
長きにわたりヒットを続けるスーパーカブというイノベーションはいかにしてできたのか。
創業間もないベンチャー企業だった当時のホンダは、現代を生きる我々にとっても示唆に富んだ歴史を刻んだ。

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