【無料で読める】夢を追うもの追われる馬（競馬小説）

３５歳、独身、１２０キロの巨漢（デブ）、平社員、金なし、彼女なし――。
生活費以外の金は全て食費、カレーライスは飲み物。をモットーに大阪で冴えないサラリーマンとして生きる上野山洋は、営業職として十三年間も惰性で生きてきた。
同じく３５歳、独身、落ちこぼれ騎手、十七年目でやっと三百勝達成。金少しあり、彼女なし――。
これまで重賞勝利なし、最近では騎乗馬が少なく、このまま騎手として続けられるのかと日々不安の中、中央競馬の騎手として生きてきた冬月春男は、この春、三百勝達成を機にある名馬の半弟にあたる一頭の馬との出会いが運命を大きく変えた。
その後、その馬と連勝街道を進む冬月春男。一方、その馬を信じ馬券購入し続けたことで連続的中する上野山洋。
同年代でありながら、サラリーマンと騎手という全く対照的な二人が一頭の馬を通じて勝利による名誉、優越感。的中による大金、優越感。と人生を謳歌する二人が最後に迎えた結末とは……。

冴えないサラリーマンが大金を手にして豹変する競馬のお話です。

目次
第一章　惰性のサラリーマン
第二章　春が訪れる中堅騎手
第三章　苦渋のサラリーマン　
第四章　大躍進する中堅騎手
第五章　大金のサラリーマン
第六章　三日天下の中堅騎手
最終章　夢幻のサラリーマン

となります。

巨漢のサラリーマン上野山洋と落ちこぼれ騎手の冬月春男が、どう変貌していくのか。
皆様にご堪能いただければ、幸いです。