鉄鋼業界の革命的参考書これ１冊で全てが分かる！

この度、新卒入社から12年の経験の中で、自然と身に付けてきた知識を一冊の電子書籍に纏めました。

鉄鋼業界に就職を考えている学生や、既に業界にいる経験のまだ浅い若手社員の方々、中途採用で業界の知識に不安を持たれている方々等の頼れるバイブルの様な業界参考書になっています。

私自身、新卒で入社し、業界知識を社内の研修で一通りは習ったものの、どうも身に付かず、曇りが晴れない不安な感覚を常に持っていた時期があります。

周りの同僚や先輩に聞いても、断片的な知識は得ることが出来ましたが、体系的な知識を得ることは難しかったのです。

上司は何でも聞かなくてはダメだと一般的には言います。彼らがそう言わざるを得ないのは、それ以外に知識を得る手段が社会に出ると圧倒的に少ないからなのです。ましてや、こんな事を聞いても良いのかと思うと、「何でも」は聞く事など出来ません。

そんな時、例えば学生の受験業界であれば、本屋の参考書コーナーに行けば、素晴らしい参考書や問題集がよりどりみどり揃っています。　

その感覚で、この不安を取り除いてくれる鉄鋼業界の参考書を本屋で探しても、どれも自身の業務に落とし込める知識とは違う、全く使い物にならない技術者用のデータ羅列本しか見つかりませんでした。

これはある意味当然で、分かりやすい参考書など存在するはずがないのです。

何故なら書き手側には、この鉄鋼業界というニッチな小さなマーケット向けに参考者を書くメリットが一切無いからです。

また、実際に現役で業界内で仕事をしている当事者しか書けないような、読者が知りたい実用的な情報というのは、第三者目線のアナリストや学者のような人では書けないでしょう。所詮データの羅列になり、読者の皆さんのニーズを満たす内容にはなり得ません。

誰でも業界で働いている内には、体系的な知識、言わば点と点が結びついた知識は自然に時と共に身に付くかも知れません。ただし、それには10年かかります。　

実に効率が悪いですし、昨今のコロナ禍では、若手社員は在宅勤務でOJTもままなりません。　

大学受験時代にあって助かったバイブル的な参考書。　

まさにそんな業界参考書は、たまたま10年以上メーカー勤務をした今の私にしか作ることは出来ないと気付き、この度本書を執筆することになりました。それはきっと多くの人の多少の役には立つはずだと信じています。

本を書いて知識を共有する。それだけが目的ではなく、まだまだこれからこの業界で何十年も働くであろう自分自身の勉強も兼ねて本気で考えて本書を作りました。　

本書が多くのこれからの業界を担う若い人や業界の初心者の方など、全ての同士の皆さんの参考になり、またそれが業界そのものを盛り上げる一助になるのであればこれ以上に嬉しいことはありません。

目次
はじめに

1.絶対受かる！面接Q&A
高炉編 Answer
電炉編 Answer

2.業界のメンバーたち

3.日米経済からみる鉄鋼業界の今昔物語

4.高炉メーカーと電炉メーカー

5.鉄鋼製品の種類
①薄板について
②厚板について
③形鋼について
④鉄筋（異形棒鋼）について

6.輸入材の影響

7.中国というモンスター

8.SDGsとカーボンニュートラル

9.日米高炉電炉メーカー比較

10.日本高炉の窮地 日本電炉の光

11.業界用語解説
レベラー
スリット
汎用品（はんようひん）
高級鋼材（ハイテン）
ムキ
定尺
スケッチ
歩留まり
薄引き
空トン
耳付き&トリミング
ショートトン&メトリックトン
FOB, CIF, CFR, FAS, O/T
鉄の比重
増値税とその還付
内口銭&外口銭
NET & GROSS
紐付き&店売り
原料連動フォーミュラ
内径
水素還元製鉄

後書き

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著者紹介