著者:小島尚貴
ページ数:144
¥980 → ¥0
日本特有の「自損型輸入」から生まれる無数のプチプラ商品は、背景を知らない消費者に「コスパ最強!」と支持され、地方の産業を圧迫し、日本を蝕むデフレの一因となってきた。
多くの日本人が知らず、マスコミも語らない「激安の舞台裏」を貿易のプロが分かりやすく語った本書は、日本を覆う「安さこそ全て」という論理を爽快に打ち破る。
新たな視点から日本の未来を描くため、経営者、職人、農家、公務員、地方活性化に興味がある人、そして若者に読んでほしい会心の作品だ。★もくじ・内容例(一部抜粋)◆序章
・三〇年間、手も足も出ない強敵
・問題は「当事者が問題を語らないこと」
◆第1章 安さの「恐ろしさ」が見えない日本人
・「安さ」は今や商品の「魅力」から「前提」に
・革命的ビジネスモデルの誕生
・「ジャンクファッション」の誕生
ほか
◆第2章 「モノを買う」から「価格を買う」へ
・昭和の安売りと平成の安売りの決定的な違い
・「消費」という言葉の意味
ほか
◆第3章「安売り」が地方を破壊した最初の事件
・衰退という言葉では生易しい急激な崩壊
・恨むべきは「メイドインチャイナ」ではない
ほか
◆第4章 盗人を捕らえてみれば我が子なり
・中国製の安物を武器に日本人同士が争う「日日経済内戦」
・すぐに対策を打たなかった行政機関
ほか
◆第5章 当事者意識なき当事者たち
・過度な安売りは非持続的で非倫理的
・日本人が起こした「激安商品の巨大津波」
・「自損型」が成立する三つの条件とは
ほか
◆第6章 肥大した「異常なお値段」経済圏
・数字で見る「輸入安売り産業」の規模
・企業、メディア、消費者、それぞれの罪
・アップルやナイキを「中国製」と批判するのは無意味
ほか
◆第7章 食の自損型輸入による故郷の破壊
・軽工業よりも被害が深刻な地方の農林水産業
・日本の要求に難色を示す海外のサプライヤー
・食糧自給率は最初から「補う」ものではない
ほか
◆第8章「買い負け」は日本に何をもたらすのか
・「過去の栄光」で商談に臨む日本企業
・「価格」以外の条件が二転三転した軍手の事例
・日本に襲い掛かる「経済成長なきインフレ」
ほか
◆第9章 責任転嫁をやめ、現実を受け入れよう
・韓国、タイ、イラン、オーストリアの事情
・「良い買い物」とは何かを考えてみよう
ほか
◆第10章 「中国の利益」という視点から見えてくること
・「中国の静観」が意味すること
・現代に復活した「日本不利の朝貢貿易」
ほか
◆第11章 「見て見ぬふり」に終止符を打とう
・井の中の蛙、大海を知らず
・自損型輸入から学ぶ二つのこと
ほか
◆第12章 「コスパ病」治療のためのささやかな提案
・一、消費者の方々への提案
・二、企業、自治体の方々への提案
・三、愛すべき故郷を持つ方々への提案
◆あとがき
~日本人としての自信と余裕を「買い物」で取り戻そう~★著者について小島尚貴(こじま なおたか)
1975年福岡県出身。1995年西南学院大学経済学部を中退し、マレーシアの貿易会社に入社。帰国後は福岡市の経済誌出版社にて記者として活躍。
25歳の時編集・翻訳業務で独立し、ビジネス教育事業を経て2009年から貿易事業を開始。
セルビアの貿易会社、マレーシアの中堅ゼネコン、香港の投資ファンドの役員を経て2011年から輸出・国際技術移転事業を手掛け、2014年にJ-Tech Transfer and Tradingを設立。
2018年より熊本県八代市の海外マーケティングアドバイザー、公益社団法人福岡貿易会アドバイザー。
2019年熊本県国際課/熊本市農業政策課共催「欧州輸出ワークショップ」講師。2021年島根県委託事業(米国向け輸出)講師。
その他JETRO、自治体、経済団体、貿易協会、大学でのセミナー、講演実績多数。
季刊「九州マーケティングアイズ」(日本マーケティング協会)にて『海外で見えた九州の未来』を連載中。
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